持続的演出と外敵の描き方
- 宇宙戦争(監督:スティーブン・スピルバーグ、原作:H.G.ウェルズ、出演:トム・クルーズ、ダコタ・ファニング、ティム・ロビンスetc)
原作も映画版オリジナルも確認していないので比較はできないが、他の人の感想など拝見するに、オリジナルにほぼ忠実らしい。
http://d.hatena.ne.jp/eigadojo/20050629
クレーンの仕事を切り上げたトム・クルーズが荒々しく車を駐車した辺りから流れている冒頭の不穏な空気が、割れる窓ガラスなどの細部の積み重ねによって増幅され、地面からトライポッドが出現するまでの安心を許さない演出、そして「攻撃」が始まってからのワンカットの持続感、この辺りを見るだけで近年の侵略&災害系の映画を圧倒しているのは明らかである。群衆パニックのシーンがあれほど長回しで撮られていることが、これまで散々繰り返されたような場面の状況を異質なものに見せる。このシーンにおいては、勢いに任せた混乱がなく、巨大な敵が精確にひとりひとりを狙い撃ちするというのが何より恐ろしい。
また、その後に続くシーンの様々な「対比」の落差がさらに異質さを加速させる。地下室と墜落した飛行機。川岸の叙情的な風景と大量に流れてくる死体、そして軍隊。冒頭で一気に絶望的な状況に落とし込みながらも、展開に起伏をつくっていく演出はさすがにスピルバーグである。そのためローランド・エメリッヒの『デイ・アフター・トゥモロー』とはかなり違った印象を受ける。
とうとう
mixi村上龍コミュより情報入手。『コインロッカー・ベイビーズ』映画化! 監督は知らないけどキャストが期待できそう。↓が海外の情報源。
http://us.imdb.com/title/tt0451019/fullcredits
ヴァル・キルマー。
アーシア・アルジェント!
浅野忠信。
ヴィンセント・ギャロ。
リヴ・タイラー。