2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

再開か…否か

怠慢もあったが、大変なトラブルもあったりして更新を止めてしまっていた。というより、ネットをすること自体ほとんど一週間ぶりなのだ。トラブルというのはバイト中にちょっとした詐欺事件に巻き込まれたからで、その直後はもうネタとして書くのも嫌なぐら…

空間の映画

『アイデンティティー』で気になっていたジェームズ・マンゴールドが監督・脚本を努めた『ニューヨークの恋人』をDVDで観た。メグ・ライアン主演のロマンティック・ラブ・コメディ。 これは実によくできた映画だった。昔はLDを買うほどメグ・ライアンにはま…

○○の壁

2年ぐらいバイトでやっている小論文の添削で、新年度の課題として『バカの壁』が扱われていた。ちょうどジュンク堂に行く用事もあったので、半分ぐらい立ち読みしてみたが、こんなものがあれほど売れてしまうなんてどうしようもない国だなと思えた。部分的…

これには行かねばなるまい

テオ・アンゲロプロス映画祭 2004年7月10日(土)〜7月16日(金) 東京国際フォーラム ホールD1

孤独な死と群集

ヴェロニカ・ゲリン(監督:ジョエル・シューマカー) この映画でケイト・ブランシェットがそれほど魅力的に思えないのはなぜかと考えてみたら、そういえば『フォーン・ブース』のコリン・ファレルもそれほど魅力的ではなかったし、さかのぼれば『依頼人』の…

母親の上京

姉の鬱病が転移したとかで調子の悪くなったぼくの母親が、気分転換のために急に1泊2日で上京してくるということになって、今朝東京駅に迎えに行く。寝坊で1時間ほど遅刻してしまった。その後、彼女を連れて恵比寿ガーデンシネマにて『グッバイ、レーニン…

その他

午前中は大学。帰りに古本街をぶらついて『ベルジャーエフ著作集』を一冊安く購入。共産主義とキリスト教の関係について考察している巻だ。留守電に今日の夜バイトに入ってくれとの言伝。3時間だけでよかったので、恵比寿に行ってジョエル・シュマッカーの…

共同事業の哲学

フィッツカラルド(監督:ヴェルナー・ヘルツォーク) 中原昌也の「エーガ界に捧ぐ」で『デイ・アフター・トゥモロー』に付随して紹介されたビデオだったからというわけではないけど、気まぐれに『フィッツカラルド』を観る。 後半の、船を山越えさせる場面…

もっと活字を…

結局、受賞してから買うという消極的な形になってしまったが、満を持して矢作俊彦著『ららら科學の子』を読み始める。面白い。簡潔な文体のリズムに冒頭からぐいぐい引き込まれる。最近は読書に関してロシア漬けだったなぁ…と感慨に耽ったり。大学5年目にし…

『座頭市』の陰に隠れて

2003年度、第60回ベネチア映画祭の銀獅子賞といえば北野武監督の「宇宙人」的『座頭市』だったわけだが、忘れてはいけない、金獅子賞はロシアのアンドレイ・ズヴャギンツェフ監督による『ザ・リターン』だった。 この映画、今年秋ぐらいには日本でも公…

映画という奇術

テリー・ギリアムの『バロン』を観る。昔、テレビの洋画劇場で何度か観た記憶があるけれど、こうして改めて観ると、明らかにドン・キホーテだなということが分かる。テリー・ギリアムの作家的な一貫性が、『ロスト・イン・ラマンチャ』までにどのように変遷…

赤い○○

帰りに池袋に寄ると、シネロマン池袋で小原宏裕のロマンポルノ『赤いキャンパス 狂った放課後』をやっている。明後日まで…決断。2本半の映画を観る。1本目は最後の15分ほどしか観ていない。 欲情夫人 恥ずかしい性癖(監督:北沢幸雄) 和服義母 息子よ…

半端な半日

朝からバイト先で留守番(もちろんバイト代はあり)をしてくれと頼まれていたので、早起きしてバイト先のホテルへ。普段はネクタイ付のフォーマルな姿じゃなきゃいけないが、朝早く頼まれてやってきたということを言い訳に私服でフロントに入る。チェック・…

ひとりだけの上映会

荻窪のアール・コリンに行くのは久しぶりだった。前日徹夜、そのまま大学に行って、家に帰って仮眠をとり、夜7時に当地へ。今までも2、3人ぐらいが相場だったけど、今夜の観客はぼくひとりだけだった。 戦艦ポチョムキン(監督:セルゲイ・M・エイゼンシ…

メメント…まさか

21グラム(監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ) 複雑怪奇に分解された断片を連ねてゆくことで、あまりにシリアスで悲劇的な物語を淡々と語っている本作は、ショーン・ペンのイメージゆえにという理由だけでなくとも『ミスティック・リバー』を…

悩みの種

ノートパソコンの調子が悪く、ここ1週間で2回も初期化&再インストールするも、調子が回復するのは最初だけですぐに萎えてしまうようだ。買い替え時なのだろうか?

Революция в опасности!(革命は危機に瀕している!)

十月(監督:セルゲイ・エイゼンシュテイン) 映画的な位相ではなく、政治的・思想的な位相で向き合ってみる。ボリシェヴィキやナポレオン思想をどう考えるか…。

圧倒的な、慎ましさ

デイ・アフター・トゥモロー(監督:ローランド・エメリッヒ) 『インデペンンデンス・デイ』は非常に思い出深い映画だった。初めて自腹を切って観た劇場映画だったから…。地元にろくに映画館がなく、劇場に運ぶまでに1時間半以上かかり、かつ往復1000…

手作り映画健在

久しぶりにテリー・ギリアムの『未来世紀ブラジル』を観る。DVDの画質はさすが。いくつかの細部は記憶にあったが、大筋の物語をすっかり忘れていた。しかし、今観てみるとオーウェル(あるいはザミャーチン)だったのだということに気づいた。爆風で吹っ飛ば…

マダムと教授

コーエン兄弟『レディ・キラーズ』。実のところ、『デイ・アフター・トゥモロー』か『21グラム』を観ようと思っていたが、レイトショーの15分前ぐらいに劇場に行くと、その2つは前1、2列しか空いていないらしく、諦めてこの映画を観ることにしたのだ…

恐るべし…

我に従え、読者よ! この世に本物の確かな永遠の愛などないなどと誰が汝に言ったのか? そんな嘘つきはその下劣な舌をチョン斬られますように! 我に従え、我が読者よ、我にのみ従え、されば我は汝にそうした愛を見せん!(ミハイル・ブルガーコフ著/法木綾…

小津脚本の映画

夜勤が明けて、大学は休講だったため、昨日観られなかった『月は上りぬ』を観る。新文芸座へ。田中絹代が出演だけでなく監督もしている。脚本が小津安二郎。確かに言われているように、妹役は『宗方姉妹』同様に高峰秀子を想定したとあって部分的な共通点も…

夜勤と夜勤の狭間で

同僚と勤務日を代わったおかげで2日続けて夜勤だ。併せて36時間労働。ちょうど大学では、露文合宿のためぼくを含めた数人以外はみんな軽井沢で楽しんでいるに違いない。 運良く9時半頃仕事をあがれた*1ので、これで新文芸座に行けると歓喜するも、家に帰…

明日は

新文芸座で2日間上映される2本の映画を観に行きたいが、その命運はバイトが終わる時間にかかっている。明日はどうなる… 月は上りぬ(監督・出演:田中絹代) 宗方姉妹(監督・脚本:小津安二郎)

美少女、チャット、カッターナイフ

昨日は悪天候の中、朝から大学でおよそ1時間ほどしか寝ていなかったから、家に帰っていつの間にか眠っていた。ちょうど6時ごろあの事件のニュースをやっていたわけだが、ぼくにとってよくあることなのだけれど、眠りが浅い時に現実の体験が夢に侵入してく…

リュック・ベッソンの気まぐれ

『クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち』を観た。偶然の出会いから脚本を手がけることになったというリュック・ベッソンのせいか、はたまた監督のオリヴィエ・ダアンのせいか、あるいはプロデューサーのせいか、いやいやそれらすべてのせいであり、もとも…