○○の壁

2年ぐらいバイトでやっている小論文の添削で、新年度の課題として『バカの壁』が扱われていた。ちょうどジュンク堂に行く用事もあったので、半分ぐらい立ち読みしてみたが、こんなものがあれほど売れてしまうなんてどうしようもない国だなと思えた。部分的におかしいところ(ソシュールについて言及している部分とか)を除いてそれほどおかしなことを言っているわけじゃないが、このような教養を訴える類の本ではレベルが低すぎるだろう。まったく刺激がない。立ち読みした時間がもったいなかった。その小論文の課題で引用されているのは『バカの壁』のごく一部に過ぎないのだが、実際にはそれを読むのとまるまる1冊読むのでは情報量にほとんど差異がない。ブームに遅れて読んで、文句をたれるほどのことでもないけど…いったい誰があれほどに読んだのだろうか。