2004-05-01から1ヶ月間の記事一覧

つい

近くのブックオフに行くと『怪奇大作戦』のDVDが棚に置かれていたので買ってしまった。とりあえず1巻だけだったけど、その内全部買ってしまうことになる…だろう。

オウム事件の隙間で

当時、95年に一時的にワイドショーで取り上げられたという「美人OL密室殺人事件」から発想された瀬々敬久監督『終わらないセックス』(原題『夜鳴く蝉』)をDVDで観る。この映画で井土紀州が脚本デビュー。 男女のシリアスな情事を東京を舞台に、特に密室…

屍の夜明け

久しぶりに板橋ワーナーマイカルへ。『ドーン・オブ・ザ・デッド』を観る。

仮面、SM、犯罪、少年愛、同性愛

上記のようなモチーフ群が容易に浮かび上がってくる『仮面の誘惑』という映画は、明白に「三島由紀夫」を想起させる。無論、パゾリーニの名を引用した『狂った舞踏会』においても三島の影はありありと見出せたし、ぼくが感じた「近代文学的な」印象も佐藤寿…

身体の違和

サトウトシキ監督『Perfect Blue 夢なら醒めて…』をDVDで観る。これはあまり良くない。ピンク映画の新感覚派としてのサトウトシキをこの作品から観てしまったのは間違っていたかもしれないが、何か当惑するしかないような映画だった。 好きなアイドル(の卵…

サブカル「真」論1@新宿文化センター

キューティーハニー前夜祭から帰ったらすぐに大学でその後は、恒例となっているウェイツの「ザッツジャパン」シンポジウムシリーズ。しかし夜勤明けから連日徹夜は厳しく、午前中の講義はさぼって仮眠をとる。昼は予定通りシンポジウムに赴いた。 宮台真司、…

キューティーハニー前夜祭@新宿ミラノ座

<上映作品> キューティーハニー 新世紀エヴァンゲリオン 二拾六話実写パート コイシイヒト(松たか子PV) 24人の加藤あい(TV企画) 流星課長 DAICON FILM版「帰ってきたウルトラマン」 (式日) 夜勤バイトの後、すぐに大学に行って2コマこなして家に…

悲観を受けとめる

『InterCommunication』誌上の青山真治と蓮實重彦の対談「批評が消えてゆく世界の中で」を読み、やはり精進のためには停滞などできないと思い知らされ、そうはいっても「映画」をつかまえるまでにはまだまだ長い道のりだと改めて実感する。しかし、蓮實重彦…

非常警戒態勢

新宿駅でものものしい警備に出くわした。5〜6名のJRの警備員の背後には毛布が置いてあり、よく見るとパンプスを履いた脚がつき出ている。急いでいたのでそのまま通り過ぎたけど、もしかして死人だったんだろうか?怪我人や病人なら、脚以外をすべて毛布で…

早朝、DVDを観る

夜勤明けで眠かったこともあって昨夜は夜10時ぐらいまでに床に就き、目を覚ますとまだ夜中の1時を過ぎた頃だった。今日中には返却しなければならないDVDを観る。 最前線物語(監督・脚本:サミュエル・フラー) Mr.ジレンマン 色情狂い(監督:小沼勝/脚…

汚された猫は虎となって生きてゆく

若松孝二監督、足立正生脚本『情事の履歴書』をDVDで観る。なんと切通理作による若松&足立インタビューも収録*1。 黒澤明『羅生門』のような、証言の食い違いをめぐる警察の取調室での回想モノなのだが、紛れもない傑作だ。冒頭こそ、昼メロ調のケレンの強…

銀座の画廊

知人の写真展を訪れる。画廊なんて気取った場所は性に合わないと思っていたら、殺風景な地下倉庫みたいな一室で、意外にも悪くない感じだった。都市の隙間のささやかな異空間。大学の顔なじみにも1年ぶりぐらいに会った。一言二言交わしただけだったが…

偶然の一致

家に帰って「徹子の部屋」を観ていた。国鉄の技師から俳優に転身した田中要次。その後DVDにて佐藤寿保監督『フェティスト 熱い吐息』を観る。昨日に続いて2本目となる佐藤作品だが、こっちの方が断然よかった。(西)新宿を舞台にした予備校生の煩悶をこれ…

映画の日

大学に行くのをやめて時間ができた。久しぶりに池袋のジュンク堂に出かける。なんと今日は大塚英志たちのトークセッションだった。満員御礼。しかも週末にはユーリー・ノルシュテインのトークセッションが予定されていたとは!もちろんすでに満員御礼。サイ…

またか…

予定より1時間寝坊してしまったので、大学に行くのを諦める。卒業できるかできないか、このままでは最後まで安心できそうにないな…

ピンク・ヌーヴェルヴァーグとその周辺へ

佐藤寿保監督『狂った舞踏会』をDVDで観る。2、3年前ぐらいだったか、「ピンク・ヌーヴェルヴァーグ」の特集をアップリンクでやっていたことがあったので、瀬々敬久監督の一昔前の映画などを観ていた。その時はあまり深入りしなかったが、TUTAYAにはその周…

70年代総括/80年代の宮台

三上治『1970年代論』 『情況』(六月号) 連合赤軍を60年代全共闘運動の流れから切り離す三上治の分析は、そうすることで70年代を乗り越えているのではなく、むしろ誠実に引き受けようとしているように思える。共同幻想としての「死」をどのように…

2つの、時代の境目

キング・オブ・キングス(監督:ニコラス・レイ) サディスティック&マゾヒスティック(監督:中田秀夫/出演:小沼勝) ニコラス・レイ監督『キング・オブ・キングス』。超大作。DVDで観る70ミリのきめ細かさは圧巻。しかし、キリストはどうみても悪人に見…

DVD鑑賞

ミケランジェロ・アントニオーニ監督『太陽はひとりぼっち』。

2週連続休講の後は…

寝坊して午前中の講義に出られなかったので、再び床に就く。 ようやく起きた昼過ぎ以降はだらだら過ごす。ノートパソコンの調子が恐ろしく悪化し、何か作業をやるたびにエラーになってしまうので、iMacを使って急場しのぎをする。その間に、VAIOを初期化して…

日本アウトロー伝説/原田芳雄@ラピュタ阿佐ヶ谷

藤田敏八監督『野良猫ロック 暴走集団'71』の最終日。観に行った。出来は…良くない。藤田敏八らしい脱線気味の語り口は、軽薄な物語やキャラクター設定のために空回り。梶芽衣子をうまく生かせていない。原田芳雄は良い。 もっと詳しくこの映画について書い…

再び歌手として…

TUTAYAでDVDを借りた後、家に帰ってテレビをつけるとスタジオパークに石野真子が出演していた。紅白歌合戦やジュリーの話をしていてふと思い出した。有線放送のために送られてくる小冊子の山田太郎の連載において、過去の歌をテレビでさらさないジュリーの生…

モーニングショー@新宿武蔵野館

ソフィア・コッポラ監督、スカーレット・ヨハンソン&ビル・マーレイ主演の『ロスト・イン・トランスレーション』をようやく観る。新宿で新宿を(主に)舞台とした映画を観るのは妙な気分だった。 映画は終始悪くない感じだった。作り手の意向か、小さなスク…

消えた『赤い星』

卒論用にボグダーノフの『赤い星』を探していたが、大正時代に出版されたという新潮社版はまったく見つからず、大学の図書館にも所蔵されていない。アマゾンで検索すると、英語訳のペーパーバックは1500円ほどで売られていたけど、絶版のようで、マーケ…

DVD買った

オークションで1000円だったので即購入していたやつが届いた。『映画の授業』で万田邦敏も取り上げていたが、『ダーティハリー』は観返すたびにそのつど何らかの発見がある。いや、いかにそのたびにいかにこの映画を観ていなかったかということに気づく…

危機一髪

起床15分後には家を出て大学へ。朝食は、食パンに練乳を塗りたくって食べた。1限の授業ほどつらいものはない。家に帰ってゆっくり…と思っていたらバイトの時間か…。束の間の休息時間にウォルター・ヒル監督『ロングライダーズ』を観る。もちろんDVDで。デ…

買ってしまった

28日の「『キューティーハニー』前夜祭」のチケットを買ってしまった。『流星課長』や『ダイコンフィルム版帰ってきたウルトラマン』も上映するみたいだし、この機会に…何度も上映されすぎている『式日』は余計だが…。それにしても新宿ミラノ座は庵野秀明…

駅で

『ビッグイシュー』の最新号を買う。もう第8号。心なしか内容が充実してきたように思う。『スクール・オブ・ロック』のジャック・ブラックの記事もあった。

修羅の道は険しく…

佐藤信介監督、釈由美子主演の方の『修羅雪姫』のDVDをレンタルして観た。佐藤信介は北村龍平とは違って慎ましやかな映画作りをするような印象を持っていたのに、本作は失望の内容だった。もっとも『あずみ』よりは良いが…。なぜ佐藤信介を評価していたのだ…

越境しない欲望

DVDにてラス・メイヤーの『ワイルド・パーティー』。これぞ『ファスター・プッシーキャット キル!キル!』に通じる傑作。冒頭から結末まで恐ろしくテンポの速い編集。メロドラマの枠を逸脱してゆくのかと思いきや、ぎりぎりその形態に留まっているのかいな…