2004-08-01から1ヶ月間の記事一覧

座頭市の視点による映画

久しぶりの早起き。もちろん浅草名画座にて『新座頭市物語 折れた杖』を観るためだ。昨日の失策を繰り返さないためにちょっと早めに浅草に向かった。 新座頭市物語 折れた杖(監督/製作/出演:勝新太郎) 何がこの映画を歪めているのだろうか?確かに評判…

見世物としての○○○

つい4日前に板橋の映画館で封切られた『華氏911』を観て、本当ならすぐにでもこの日記に何か書いておくべきだったけど、連日のアテネオリンピックはそうすることを許してくれなかった。といっても、プチ愛国心を熱狂させるというわけではなくて、だらだらと…

故郷から遠く離れて

ついつい油断して更新が途絶えてしまった。3泊4日で国帰りしていたのが3日前まで。東京に戻ってきて、一昨日、昨日と連日のバイト。今日もあと1時間ほどすれば明日の朝までバイトに従事せねばならない。 結局、高校の同窓会と地元の飲み会に参加するため…

映画とミステリの接点

知人に勧められていたキャメロン・マケイブの『編集室の床に落ちた顔』という探偵小説(?)を読んだ。1930年代半ばに、筆者が20歳になるかならないかで書かれたものだというが、この小説にはぐっと引き込まれっぱなしだった。さらに、筆者はドイツ生…

キツネよ…キツネよ…

予告篇を観てからかなり期待していた韓国映画『狐怪談』を観た。監督はユン・ジェヨン。『子猫をお願い』や『4人の食卓』同様に女性監督だ。 『呪怨』テイストでありながら、恐怖感はやや劣り気味な本作の味わいは物語の舞台&設定に大きく依拠する。韓国の…

悪くはない

BSアニメか何かで『機関車先生』を観たのは高校性ぐらいの時で、あまりに孤独な時期だったせいか不覚にも涙してしまったのだが、こうして新作映画として観るとあまり特筆すべき点などない夏休み映画に仕上がっていた。廣木隆一は長回しによって持続的に演技…

子供たちは存在していた

『誰も知らない』を観に行く。 ↓↓↓ 一日経つと余韻が薄れてしまった。そうはいっても『誰も知らない』は傑作である。なんといっても160分に及ぶ映画の持続感。季節ごとに撮影されたそれぞれのパート、それぞれのパートを構成する断片…その大部分において…

19世紀の(非)リアリティ 

連日のバイトもやっと落ち着き、夜には飲み会が予定されていたので、それまでに『スチームボーイ』を観ることにした。評判の悪さを考慮してまったく期待はしていなかったが… しかしそれでも退屈な映画だった。大友克洋の言う「19世紀のリアリティ」は伝わ…

物語の加速度

『シュレック2』は傑作だ!前作を超える加速度的な語り口に魅了される圧倒的な90分。『キング・アーサー』の半分ぐらいの時間で10倍以上は楽しめる。アントニオ・バンデラスが声を担当した「長靴を履いた猫」は本当に素晴らしい。 この映画には、表面上…

3日間で4万円稼ぐ試み

来週末、久しぶりに3〜4日帰省するので今週は普段以上に働いている。しかし、同じバイトをやるというのは疲れるものだ。逆に同じバイトをやっている方が疲れないという人もいるが、ぼくはそうではない。そうはいっても毎回1、2年単位でひとつのバイトを…

招かざる客

疲れた…眠い…。朝は例によってバイト。続いて、別に望んでもいなかった『丹下左膳 百万両の壺』を恵比寿ガーデンシネマにて観る。豊川悦司と和久井映見の主演によるリメイクである。一日限り上京してきた母親と叔母に付き添ったのだ。特にトヨエツファンでも…