故郷から遠く離れて

tido2004-08-19

ついつい油断して更新が途絶えてしまった。3泊4日で国帰りしていたのが3日前まで。東京に戻ってきて、一昨日、昨日と連日のバイト。今日もあと1時間ほどすれば明日の朝までバイトに従事せねばならない。
結局、高校の同窓会と地元の飲み会に参加するために帰ったようなもので、合間に映画を観たりパチンコを打ったりしていたら瞬く間に田舎での時間は消失してしまった。せっかくパチンコで勝った臨時収入も、一昨日やったパチンコで倍以上負けてしまった。やはり…というか、地元の友人たちはみんな「北斗の拳」にはまっていて、連日のように財布を軽くしていた。娯楽といえばそれぐらいだろう。いや、東京にいてもあまり変わらない。むしろそれは「階層」の問題だ。
とりたてて特別な体験はなかったが、帰省したついでに岡山のピンク映画館を探索してみた。日活と新東宝の2つである。写真は岡山日活の方だけど、プログラムを確認するとシネロマン池袋なんかで観たことのある映画を流しているようだったので、ぼくが赴いたのは新東宝の映画館。池島ゆたかの映画を2本観た。『ノーパン秘書 悶絶社長室』はなかなか楽しめる内容だった。しかし、人の入りは東京のその辺のピンク映画館と比べてもまずまずだったにせよ、なんとクーラーが設置されておらず、2台の扇風機がむなしく空転しているのみだった。というわけで池島ゆたかのエロ・コメディを観終わる頃には汗だくになっていたのは言うまでもない。
ここ2年間ほどは帰省しても人と会わなかったので、方言ばかりしゃべり続けることなどなかったが、今回は初日こそうまく言葉が出ない時もあったけどすぐに慣れてきて、方言で喋り続けることがどれほど楽か改めて感じたのは新鮮だった。思えば、高校生ぐらいの時にテレビを見ていると「汚い方言ワースト1」に岡山弁が選ばれていて、それ以来どこかで方言は抑圧し続けていたのだ。その甲斐あって、上京しても「岡山人」ということは告白するまで悟られないほど東京色に染まったつもりだったが、普段から募ってくるイライラは、おそらく無意識の内にそういった適応に負担を覚えていたからに違いない、と今は思う。だからといって、故郷に回帰したいとは微塵も思わないが…。あんなところにいるのは1週間で耐えられなくなる。
20歳前後の頃は体力も全盛だったので青春18切符で片道13時間の道のりもたいして苦痛ではなかったが、今回ばかりは17000円捨てても新幹線に乗ることにした。行きはのぞみ、帰りはひかり。新幹線に乗っているときはなぜか読書がはかどる。ちょっと前に読んだ何かの本(最近、固有名詞に弱くなってきた)に、乗り物の速度と思考の速度とは相関関係にあるみたいなことが書かれていたのを思い出した。
明日からは、できる限り映画を観る一方で卒論のための勉強をするというちょっと前までのお気楽な生活をしよう。本格的な活動は暑さがおさまってからでないと…