2003-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『ニワトリはハダシだ』

舞鶴を舞台に繰り広げられる群像大活劇。森崎東の手腕は健在だった。原田芳雄と倍賞美津子のコンビが復活しているが、2人の役柄は別れた夫婦。その子どもとして知的障害児の兄と幼いがしっかりした妹がいて、兄は父の元、妹は母の元に住んでいる。兄妹はと…

第4回東京フィルメックスが終わる

最終日の東京フィルメックスに行ってきた。クロージングの授賞式と舞台挨拶、そして森崎東『ニワトリはハダシだ』を観た。観客賞は清水宏特集上映の『簪【かんざし】』。審査員特別賞はマフマルバフ一家の次女ハナ・マフマルバフによる"Joy of Madness(原題…

ダルデンヌ兄弟の新作

http://www.bitters.co.jp/musuko/kaisetu.html http://www.miyadai.com/index.php?itemid=30 宮台さんはとりわけカメラの役割から論じているが、とにかく早く観たくなった。『イゴールの約束』と『ロゼッタ』もすごい映画だと思ったが、ドグマ的手法により…

メモ:市川雷蔵と勝新太郎

勝新太郎自身による自伝『俺勝新太郎』には次のような記述がある。 芸風という風がある。 雷蔵という人は、まねる、まねぶ、まなぶという三つの道を通っていた。 まねる−自分のえらんだ人のまねをする。 まねぶ−そのまねた殻からぬけ出す(殻を破る)。 まな…

コンビニで立ち読み

id:onanieさんの日記で『BUBKA』の阿部和重インタビューに触れられていたので、さっそく読んでみた。『シンセミア』を少女たちの存在から読み解くのも面白いかもしれない。「生身のまま世界と向き合う小5の少女」を美しいと阿部和重は定義している。ロリコ…

10時起床

久しぶりにまとまった時間眠れた。

バイトで疲れ果てるが…

慣れていないことをやっていると、やっている内容自体はたいしたことないのに、かなり疲れ果てた感じを受ける。今日のバイトもたいして客は来なかったが疲れた。来週からはいよいよひとり立ちというわけだ。見張りがいない分は気楽だが、ビジネスホテルとは…

『座頭市 地獄旅』

監督は三隅研次である。今回の勝新太郎映画祭の中で最高傑作の声(http://d.hatena.ne.jp/Hoshino/20031129)もある本作はさすがに面白い。「業」の物語ということでは『座頭市物語』や『座頭市 兇状旅』にやや劣るものの、言葉やイメージといった表層の緊密…

『兵隊やくざ★強奪』

シリーズ完結編。監督は『兵隊やくざ 大脱走』に引き続いて田中徳三である。いよいよ戦争も終結。田村高廣と勝新太郎の2人は本土帰還を目指してひたすら大陸を歩き続けている。しかし、軍隊との腐れ縁は未だに健在だったのだ。ばったり出くわした関東軍は、…

勝新太郎映画祭(折り返しを過ぎて…)

2時間ほど睡眠をとって午前中から勝新太郎映画祭へ。『兵隊やくざ★強奪』と『座頭市 地獄旅』を観て帰路につく。帰りに西友で安物ネクタイ*1を買う。 *1:バイトで使用するため。

ラテン系熟女マゾ

昨日『月刊 杉本彩』を購入したのだった。サディスティックな写真とマゾヒスティックな写真が混淆した作りである。以前TVで暴露していた『花と蛇』の撮影秘話より、確か乳首にピアッシングしたと言っていたのを記憶していたので、じっくり乳首を鑑賞してみ…

オールナイト明け

ようやく帰ってくる。寝よう…

『生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言』85’

田舎の港町を舞台に、原田芳雄と倍賞美津子を始めいくつかのカップルの群像劇が描かれる。旅回りのストリッパー、誘拐、クビになった教師、悪徳警官、やくざ、原発…様々な「異物」が巧みに絡み合いながら描かれる。泥臭い愛憎劇としても面白く、ラストの銃撃…

『喜劇・女は度胸』69’

面白すぎる!庶民や労働者の下世話な喜劇。とにかく会話が素晴らしい。渥美清を中心になされるくだらない会話、戯言、罵声が人物関係を見事に描き出していて、シンプルな恋愛模様に激しく色を添えている。カメラワークなどから考えると綿密な計算に基づいた…

『黒木太郎の愛と冒険』77’

不意打ちと戸惑いの連続だった。こんな映画が存在していたなんて、自らの無知を恥じねばなるまい。個性の強い素人を語り部に使っていたり、虚構と現実の捻れた構造を採用していたりして冒頭からいきなり面食らってしまう。田中邦衛、財津一郎、倍賞美津子、…

森崎東×山根貞男トークショー

たいして時間がないというのに、あまりにもまったりし過ぎたトークショーだった。これから映画を観るというのに眠りへと誘おうというのか。森崎東監督は妙な貫禄を発揮していて計り知れなかった。後で、山根貞男氏はぼくの斜め後ろの席に座っていた。

森崎東ナイト@東京フィルメックス

初めて行った六本木ヒルズはなかなか良かった。少なくとも丸ビルやらカレッタ汐留よりは。それにしても寒かった。

またまた寺島しのぶ

http://news.goo.ne.jp/news/fuji/geino/20031113/20031113-f-22.html いくつもの本屋を巡ったのに見つからないと思っていたら、発売は12月だった。昨日の「ザ・ワイド」では、市川染五郎の結婚に当てつけて…とかなんとか言っていたので昨日発売したのかと…

『座頭市 逆手斬り』

森一生監督。撮影は今井ひろし。森一生はけっこう色々と勝新の映画を撮っているものの、イマイチな作品が多い気がする。まあ『薄桜記』を撮っている監督だということを考慮しても、勝新太郎の魅力とは違った演出をするのに向いた才能の持ち主なのだろうか?…

『兵隊やくざ 大脱走』

監督が田中徳三ということもあって、編集のテンポなど素晴らしかった。物語はこのシリーズ定番の破天荒ぶりはもちろんなのだが、後半は多少シリアスになっている。日本は敗戦間近で、田村高廣と勝新太郎のコンビがいる場所はというと、ソ連軍に攻められつつ…

日記更新@漫画喫茶

時間が多少できたので、今日の勝新映画の感想など書いておこうと漫画喫茶へ。余裕がなかったから講義を1コマ捨てたというのに…この後は30分もせずに六本木に向かわねばならない。

出かける(明日まで)

脳内の時間律法表*1に照らし合わせてみると、どうやら今日は家に帰ってこられないようだ。昼から大学で2コマの講義を受け、その後は勝新太郎映画祭へ。そして、今夜は東京フィルメックス@ヴァージンシネマズ六本木ヒルズに行って「森崎東ナイト」を朝まで…

究極の道楽者

そういえば先日『エスクァイア』誌(日本版)の1993年2月号を手に入れたのだった*1。特集は「芸道一代、勝新太郎。」もうすっかりはまってしまった。記事の中にあるこんな無駄話には心底惚れてしまう。ニューヨークで勝新がある女と知り合った時の出来…

郵便物が届く

待ってました!市山隆一著『私論・勝新太郎』だ。

ユリシーズと鍋

フジテレビ「お厚いのがお好き?」で現在放映中。ジョイスはベケットと深い関係にあったのでチェック。と思ったが眠い…まぶたが落ちてくる…

へとへと

ホテルフロントのバイト3回目。覚えたことがまだ骨や肉となっておらず、口の中で上滑りしている感じ。でも後半は落ち着いてきた。次はもっと楽にできると思う。

重いバレリーナ続報

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031127-00000525-jij-int アイスの食べ過ぎで太ってしまったプリマドンナ。テレビでもやっていたけど…ロシアはもっと寛大であれ!!!とぼくは思うのである。

続・寺島しのぶ

昨日話題に取り上げた矢先、今度は自分の本を出版らしい。なかなか売り出しに戦略的なのか無意識なのか…やはり花柳界に身を置くと周囲が色々と取り計らったり口出ししたりと大変なのだろう。ぼくは映画女優寺島しのぶのファンとして少しでも多くの素晴らしい…

『兵隊やくざ 脱獄』

監督は森一生。このシリーズに関してはあまり語るところがない。というのも、「勝新3大シリーズ」*1の中ではもっとも世界観と関係性が安定しているからだ。(まだ観ていない作品を除いて)戦争中の大陸が舞台で、軍隊の不条理と2人の兵隊の破天荒な友情が…

『座頭市 二段斬り』

監督は井上昭。脚本は「座頭市シリーズ」常連の犬塚稔*1である。悪徳親分、悲劇のヒロイン、用心棒…と典型的な座頭市の世界観が描かれるものの、監督井上昭の才気なのか手持ちカメラによる撮影*2が多く見られた。全体的に暗い色調であることに加え、音楽も三…