2004-02-01から1ヶ月間の記事一覧

虚無に向かう円月殺法

噂通りシリーズ第2作となる『眠狂四郎勝負』は素晴らしい出来だった。『眠狂四郎殺法帖』の「軽妙さ」というのは消えていて、眠狂四郎の「虚無」が徹底されているのだ。それに市川雷蔵という俳優の魅力が存分に加味されていて、虚無は虚無でも『子連れ狼』…

SF×2+フォークロア×2=?

このところの新文芸座オールナイトは、『キル・ビル』関連などテンションの高い映画が多かったせいか、ロシア映画の4本立ての独特の緩いテンポは、興奮とは無縁の、まったりとした心地良い一夜を堪能させてくれた。 『不思議惑星キン・ザ・ザ』は改めて観て…

ロングインタビュー

サトエリが表紙&巻頭のグラビアを飾る『sabra』最新号で、押井守のロングインタビュー。『イノセンス』の内容よりも制作のバックグラウンドについての話が多い。

今夜のオールナイト

『二つの塔』はなかなかの出来だった。細かい部分には不満があるが、ガンダルフの復活とかエントの参戦とか単純に熱くなれる場面がたくさんあった。カメラワークだけでなく、フロドたちのパートの暗さ、静謐さがやはり世界への没入感をぼくたちに喚起させる…

寝る前にひとつ

やっと『二つの塔』を借りることができた!会員になっていないレンタル屋だったので、未整理の返却棚にあるのを偶然見つけて衝動的に。レンタルビデオ屋のカードが10枚以上に…今度は本当に、寝る。

就職戦線不安アリ

ストレート過ぎてネタかと思えるほどの名を冠した香山リカの新著『就職がこわい』を読んだ。読んでみると、ぼくたち世代の問題をかなり真面目に論じている。香山リカ自身が大学の教員として、それも就職委員という当事者として、就職できない/しない学生に…

昨夜の一幕

ホテルでのバイト中、真夜中を前後してひとりの外国人がやってきて、1ヶ月5万円で泊めてくれと言う。いや、正確にそういったのかは分からない。何しろひどくなまった英語で、ろくにリスニング能力のない(ついでに言えばスピーキング能力もない)ぼくにと…

『クイール』を観る前に

まだ未見だった『刑務所の中』をビデオで借りて観る。ぼくは崔洋一の映画は数本しか観ていない。『十階のモスキート』『月はどっちに出ている』『犬、走る』『豚の報い』ぐらいか…あと、この前観たばかりのロマンポルノ作品『性的犯罪』。ロングショットでし…

石野真子がないのはなぜ?

『青春歌年鑑'70』を買って聴いている。宇多田ヒカルが話題になった時に結局聴かずじまいだった藤圭子の「圭子の夢は夜ひらく」や同じく藤圭子「新宿の女」「女のブルース」に聴き惚れ、ザ・ドリフターズ「ドリフのズンドコ節」「ドリフのほんとにほんとにご…

やっぱりなかった『二つの塔』

夕方から夜にかけて3〜5のレンタルビデオ屋を2度ほど巡回するも…すべてレンタル中だった。こういう時、DVDプレーヤーとDVDを一緒に買おうかと迷ってしまう。ちょうどひとつのバイトの給料日だったのだ。

『二つの塔』がない!!

夜勤が明けて歯医者に行ってさあようやく『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』だ!そう思ってビデオを借りに行ったがない。2つ目のレンタルビデオ屋に行ってもない。3つ目も…ない。4つ目にTUTAYAに行くと…やっぱりない。誤算だった。いくらなんでも1本…

作家の根

昨日これについて書こうと思っていたら、いろいろ考えてしまって書けなかった。昨夜、ぼくが撮影をお手伝いしたある劇団の作・演出の人と会って数時間お話しした。 今までは2人だけで長い時間話すことがなくて曖昧な関係だったけど、ゆっくり腰を落ち着けて…

ようやく旅の始まり

ようやく観た『ロード・オブ・ザ・リング』(まだ1作目)はなかなか良かった。壮大なスケールを強調しすぎるカメラワークや戦闘シーンの煩雑すぎるカット構成に辟易はしたけど、剣と魔法モノの雰囲気が良くできている。もともとゲーム(特にRPG)で育ってき…

『赤い月』は青かった

時間の都合で観たい映画が観られず、仕方なく観に行ったのは『赤い月』。まったく期待せずに行ったら、まさに期待通りの駄作ぶりだった。それでも金を払った分は楽しもうとして努力したのだけど、どうやらぼくには荷が重すぎたようだ。始まって5分もしない…

有線放送メモ

石野真子の『失恋記念日』に感銘を受けた。ノン、ノノノ〜ン♪それの前に流れていたのは清水健太郎『失恋レストラン』だった。共に日本レコード大賞、日本歌謡大賞の77、78年の新人賞を受賞している*1。 *1:清水健太郎の『失恋レストラン』は77年の最優…

郊外型ショッピングモール

先日母親からのメールで「『ゼブラーマン』は小学一年生の子が観ても問題ないかな?同僚の看護婦さんの子供が…」というようなことを訊ねてきた。ぼくはちょっと迷った*1けど、自分が小学一年生だったらと想定したら観たいに決まっているので、オッケーの返事…

円月殺法VS水鴎流斬馬刀

ビデオ鑑賞の1日。オールナイトの後なので起きたのが昼過ぎだったが…。田中徳三監督、市川雷蔵主演『眠狂四郎殺法帖』を初めて観る。穏やかな時代劇。市川雷蔵主演のせいか、あるいは時代(1963年)のせいか、全体的にハイ・キーなので、物語の暗さ(特…

下部構造・再考

「中間層」のキツさ、ひきこもり的な心理的悪循環を脱却する道もいくつか考えられる。まず搾取されないための生活態度として「教養」を身につけることが重要だ。稲葉振一郎が「インタラクティヴ読書ノート・別館」2月19日で『経済学という教養』について…

中国拳法返り咲き

個人的には勝新の座頭市を久しぶりにスクリーンで観ることができただけで大満足の一夜だったが、やっぱりブルース・リーはすごい。それに加えて…それぞれメモ程度に書いておこう。 『片腕カンフー対空とぶギロチン』 際物を想像させるタイトル通りと言えばそ…

今夜のオールナイト@新文芸座

『キル・ビル』*1上映記念のスーパーカンフー大会。ラインナップは以下の通り。 『片腕カンフー対空飛ぶギロチン』(監督・出演:ジミー・ウォング) 『新座頭市 破れ!唐人剣』(出演:勝新太郎) 『ドラゴン怒りの鉄拳』(出演:ブルース・リー) 『最後の…

オタクビジネスとの架け橋

そういえば、↑に書いたことは『ファウスト』第2号で森川嘉一郎が書いている「非版権<属性>商品」についての問題意識と重なる部分がある。グローバリズムを回避する身振りとして、そういったビジネスモデルには、ぼくもある程度共感できるような気がする。…

ぼくは新聞を読まない…が

大学1年目には朝日と読売をとっていて、社会参加するぞという意志がみなぎっていたけれど、1ヶ月後にはすでに空回りしていて、月々の集金がぼくの生活を圧迫し始めていた。ぼくが上京後、最初にやったアルバイトを運良く朝日新聞社だったので、新聞はほぼ…

『御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判』

ふぅ…

落ち着ける日がようやくやって来た。朝バイトを終えて歯医者*1に行った後はぶらぶらと。 図書館に寄ったついでに、久々に大学の周りをうろつくと、名物の「ジャポカレー」が「綿谷さん歓迎」とか「『蹴りたい背中』応援します」みたいな張り紙を出していて、…

今日も…

一言書き込むのが精一杯…。バイトへ。

下降

家の鍵をなくしたり、先月のNTTの料金を払い忘れていたり、歯医者に行ったら新たな虫歯が2本見つかったり…今日も調子が悪い。気運を変えるために、東武百貨店にてバイト用に新しい万年筆を買った。困ったときの物頼み。一種のアニミズムである。

「中間層」のキツさ

国に対して住民登録の滞納罰金5000円を振込み、インターネットの月々の料金を振込み、有線放送の代金を振込み…本当に嫌な気分だ。駅前商店街を歩いていると、張りめぐらされた拡声器から長谷川京子が「確定申告の締め切りは…」と喧伝していて、バイト代…

さんざん

『ゼブラーマン』さえ観なければ… ついつい寝入ってしまって在宅バイトの納期は遅れてしまうし、またまたメーラーは壊れてしまうし…

コミック映画百花繚乱

へとへとに疲れてしまったが、帰り際、池袋シネマサンシャインで『ゼブラーマン』を観る。いや…面白いのだけど言葉に詰まる。前半の雑多な感じは、銀残しの荒れた映像の非現実感と相俟って楽しめた…が、後半はどうも散漫な印象がマイナスに感じられた。油断…

ネコバス暴走特急

スティーブン・セガールの『暴走特急』が最近TV放映されていた気がする…がそれは別の話。今日は「三鷹の森ジブリ美術館」に行ってきた。 ノルシュテイン好きの女の子と「ユーリー・ノルシュテイン展」を観る目的で、一ヶ月ほど前に確保したチケット。10、…