今夜のオールナイト

二つの塔』はなかなかの出来だった。細かい部分には不満があるが、ガンダルフの復活とかエントの参戦とか単純に熱くなれる場面がたくさんあった。カメラワークだけでなく、フロドたちのパートの暗さ、静謐さがやはり世界への没入感をぼくたちに喚起させる。圧倒的な描写ではそうはいかず、例えば、ヘルム渓谷の防衛やエント軍団の戦いは圧倒的過ぎるがゆえに感情移入を疎外される。ともかく『王の帰還』がますます楽しみになった。明日は裏ファウストまつりもあるので、来週の平日までの我慢かな。
で、毎週恒例の新文芸座オールナイトは「スーパーSF世界特撮映画大会 ロシア編」である。

  • 不思議惑星キン・ザ・ザ』(監督:ゲオルギー・ダネリア
  • 『宇宙飛行』(監督:ヴァレーリー・ジュラヴリョフ)
  • 『スタフ王の野蛮な狩り』(監督:ヴァレーリー・ルビンチク)
  • 『妖婆・死棺の呪い』(コンスタンチン・エルショフ、他)

不思議惑星キン・ザ・ザ』は2、3年前のブームの前に偶然ビデオ屋でレンタルして観て以来、3、4度観ているがフィルムでは初めてだ。1983年という時代と掛け合わせて観るのも、ひとつの視点として面白いかもしれない。