2004-02-29から1日間の記事一覧

虚無に向かう円月殺法

噂通りシリーズ第2作となる『眠狂四郎勝負』は素晴らしい出来だった。『眠狂四郎殺法帖』の「軽妙さ」というのは消えていて、眠狂四郎の「虚無」が徹底されているのだ。それに市川雷蔵という俳優の魅力が存分に加味されていて、虚無は虚無でも『子連れ狼』…

SF×2+フォークロア×2=?

このところの新文芸座オールナイトは、『キル・ビル』関連などテンションの高い映画が多かったせいか、ロシア映画の4本立ての独特の緩いテンポは、興奮とは無縁の、まったりとした心地良い一夜を堪能させてくれた。 『不思議惑星キン・ザ・ザ』は改めて観て…