消えた『赤い星』
卒論用にボグダーノフの『赤い星』を探していたが、大正時代に出版されたという新潮社版はまったく見つからず、大学の図書館にも所蔵されていない。アマゾンで検索すると、英語訳のペーパーバックは1500円ほどで売られていたけど、絶版のようで、マーケットプレイスの価格は1万円前後。ちょっと高い。論敵だったレーニンの著作なら、古本で容易く見つけられるというのに困ったことだ。佐藤正則が書いていたように、実際はボリシェヴィキの思想的研究はあまり進んでいるとはいえず、政治的な側面ばかりが取りざたされてきているのだし、開拓されるまでには時間がかかりそうで待っていられない。
…となると、やっぱりロシア語を熱心にやらなければならない。