リュック・ベッソンの気まぐれ

クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち』を観た。偶然の出会いから脚本を手がけることになったというリュック・ベッソンのせいか、はたまた監督のオリヴィエ・ダアンのせいか、あるいはプロデューサーのせいか、いやいやそれらすべてのせいであり、もともと期待さえしていなかったが、どうしようもないひどい映画だった。前作も観ようと思って観たわけではなくて、オールナイトの時間つぶしに観ただけだったが、今回はさらにひどくなっていて、前半のカメラワークや展開の支離滅裂ぶりに辟易しながらなんとか最後まで我慢したという感じだった。聖書をモチーフに謎解きやサイコものな要素を詰め込んでいるにもかかわらず、どれもが不徹底で伏線も回収されず、イメージと音楽の見せ掛けの勢いだけで欺こうとする観客をなめきった内容である、とこれぐらい書けば十分だろう。