『座頭市』の陰に隠れて

2003年度、第60回ベネチア映画祭の銀獅子賞といえば北野武監督の「宇宙人」的『座頭市』だったわけだが、忘れてはいけない、金獅子賞はロシアのアンドレイ・ズヴャギンツェフ監督による『ザ・リターン』だった。
この映画、今年秋ぐらいには日本でも公開されるらしい。今日、大学で「ソツ・アート」の講義の中で先生が告知していた。なんでも監督と知り合いらしく、近い内に大学に監督を招いてごく内輪で上映会をやってくれるらしい。(詳細が分かったらこの日記にも記すつもり)
ズヴャギンツェフは映画学校ではなくインディペンデント系の作家*1らしく、劇場デビュー作となるこの『ザ・リターン』は当初ほとんど無視されていたらしい。作風はというと、ソクーロフなどと割りと近い現代的なものらしいが、詳細は観てみないと分からない。ともかく、こういうイベントがあると、大学もなかなか捨てたもんじゃないなと思い直す。そういえば、数年前には日大にジャン=ジャック・ベネックスが来ていろいろ質問できたということを知人が言っていたのを思い出した。ベネックスによる「オタク」についてのドキュメンタリーってDVD発売してるのか…?

*1:その前はテレビで仕事をしていたらしい。