ロシア文学会

突然、大学の露文専修室から「ロシア文学会ニュースレター」なるものが届く。要は学会*1に少しでも寄付してくれという依頼。年会費2000円で学会誌が貰えるというから安い。入ろうかな。面白そうなお知らせも。

レクチャー・コンサート ムソグルスキー「展覧会の絵」探求
2005年7月16日(土)14:00〜16:30(早稲田大学大隈小講堂)

日本を拠点に精力的に活動するロシア人ピアニスト、イリーナ・メジューエワ*2と露文卒業生で、文学=音楽=メディア論を横断した新しい仕事を進める研究者宮澤淳一*3が、ムソグルスキー作曲の組曲展覧会の絵>に挑みます。

第1部:「展覧会の絵」を読み解く(宮澤の解説とメジューエワの対話・例示)
第2部:「展覧会の絵」の全曲演奏(メジューエワ

どうせ人が集まらないに違いない。暇だったら行ってみよう。
会員の新刊情報を見ていたら、卒論を担当してもらった先生がちょっと前に本を出しているのを発見。『ユリイカ』のロシア関係の特集で書いているのは見たけど、単独で本は出していないと言っていたから初著作かな。世話になったので貢献したい。アマゾンに注文。

ロシア幻想小説の読み方 (NHKシリーズ NHKカルチャーアワー・文学と風土)

ロシア幻想小説の読み方 (NHKシリーズ NHKカルチャーアワー・文学と風土)

*1:五木寛之とか多和田葉子も会員のようだ。

*2:日本を拠点として活動し、バロックから近現代曲まで幅広いレパートリーを手がける。近年再評価の進むロシアの作曲家メトネルの第一人者。

*3:訳書に『グレン・グールドの生涯』『グレン・グールド書簡集』『リヒテルは語る』『マクルーハン』など。著書に『グレン・グールド論』。

魔女の呪い

  • 血ぬられた墓標(監督/脚本/撮影:マリオ・バーバ、出演:バーバラ・スチールetc)

マリオ・バーバのデビュー作。『ザ・ショック』などと比べるとずいぶん古い(1960年)映画ということもあって演出も抑制されている感じがする。冒頭の物々しい処刑シーンには興奮。葬られた魔女の死体に好奇心剥き出しの博士のしつこさ。それほど恐いわけではないが、撮影など端々にこだわりが感じられた。

ニヒリズムを封殺せよ

宇宙戦争』の反響を読むにつけて、賛否両論の嵐(荒し?)がいつになく盛り上がっていて面白い。

 こんなに楽しい映画なのに、mixi住人は知ったような顔して「オチがひどい」「トムばっか出てる」「矛盾ばっか」ってくさすんだよママン! 公開当時独り「A.I.」を擁護した中原昌也の気持ちがちょっとわかった。(http://d.hatena.ne.jp/kitou/20050703

つながりが重視されるmixiでまともな「感想」に期待することの方が難しいのかもしれないが、そのようなメディアがあれほどの人数に支持されるということは無視できない。タダで読める「感想」だから多少の粗には目をつむって……ということとは別に、なんで短絡的な感情吐露が吹き上がってしまうのだろうかと考えてしまう。
幸いなことに、一方で前向きな指摘をする人も多く、ぼくも様々な日記&ブログに目を開かれる思いをしている。それぞれいくつかのブログとSNSをチェックする「二極化」を自分のうちに抱えながら阿部嘉昭著『日本映画の21世紀がはじまる』を読み始めたら、映画批評における、ほぼ上記の問題と同種の「二極化」について書かれていた。

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就職率ランキング(「週刊エコノミスト」7月12日号より)

先日の「就職力ランキング」のエントリと比べてみると面白いかもしれない。
http://d.hatena.ne.jp/tido/20050629#p1
面倒なので今回は10位までにしておく。
◆就職率ランキング(カッコ内は就職率と入試難易度<平均合格偏差値>)

  1. 豊田工業大学(98.5/50)
  2. 富山県立大学(98.1/46〜47)
  3. 東京福祉大学(97.5/38〜40)
  4. 豊橋技術科学大学(95.9/49)
  5. 秋田県立大学(95.7/44〜50)
  6. 大同工業大学(95.6/35〜38)
  7. 青森県立保健大学(95.0/49〜52)
  8. 茨城県立医療大学(94.8/51〜52)
  9. 山形県立保健医療大学(94.2/50〜51)
  10. 静岡理工科大学(94.0/36)

明らかに技術、医療、福祉分野が圧倒している。また就職先が全く考慮されていないため、当人の満足度や離職率などは不明。同誌には就職率と入試難易度の相関関係からはじき出された「『学生を育てる力』の高い大学」ランキングも掲載されている*1が、一部の大学は専門性を育てるのに貢献していると思われる反面、大方の大学は単に偏差値の低さゆえの高ランクとしか思えない。偏見かもしれないが……。
◆「学生を育てる力」の高い大学ランキング(カッコ内は偏差値)

  1. 大同工業大学(35〜38)
  2. 東京福祉大学(38〜40)
  3. 静岡理工科大学(36)
  4. 金沢工業大学(36〜40)
  5. 千歳科学技術大学(37)
  6. 福山平成大学(34〜37)
  7. 聖カタリナ大学(35)
  8. 愛知工科大学(40)
  9. 西日本工業大学(37〜38)*2
  10. 宮崎国際大学(35)

何かを隠蔽するための調査なのだろうか? それとも実態は思ったより楽観できるものなのか? 昨夜NHKをつけていたらアフリカの失業率は9割と言っていたのがふと思い出された。

*1:逆入試難易度(100−入試難易度)と就職率を足した数値を「総合点」とし、総合点の高い順に並べたもの。

*2:本当は8位と並んでいるのだが、リスト記入法がうまくいかないのでとりあえず9位にしておいた。

30代サラリーマンにとっての顔

http://www.kk-bestsellers.com/magazine/circus/index.htm
「CIRCUS」のブサイケ特集や「アソシエ」の表情学特集など見て、あのサルトルも克服できなかった顔の問題を克服しようとする現代的野心を感じる、というわけではないがちょっと気になったのでチェックしておいた。
http://www.h3.dion.ne.jp/~yoshida1/rireki/links.htm
↑「経済界」(2004年5月11日号)では「鈴木ムネオ流、表情で伝える技術」が特集されていたのか……読みたいなぁ。