これはさほど面白くなかったが、この続編である『裏の
ハローワーク「交渉・実践編」』
*1は実用書的なものとして使えそうだ。裏家業の人に交渉術、というより相手の心理をコン
トロールするすべを学ぼうというコンセプトなのだが、それをそのまま用いるのには訓練が必要で、むしろ窮地に陥った時に食いものにされないための防衛術として使えるという意味である。たとえ歌舞伎町のポン引きが少なくなったとはいえ、思わぬところで脅しにあったりすることはある。ぼくはビジネスホテルのフロントでバイトをしていていた時に何度もそういう目に遭った。そういう時に限って、点数稼ぎのために自己中心的な
職務質問をやっているような警察を召喚するのもしゃくにさわる。自分の身は自分で守らねばならないのだ。