酩酊して乗車

tido2005-06-10

仕事を終えて軽く飲みに行き、レイトショーで映画館へ。

ファンタジックなラブストーリーとして思っていたより悪くなかった。一方で、冒頭などが良いだけに中盤以降の平凡さが退屈だった。一般映画としてパッケージされるとこんなものだろう。
しかし、ある種の可能性は秘められていると思う。街とテキストが一体化していく描写や過剰な画面分割はそれだけで面白い。それらをもっと過激に推し進めたり、音声面でも効果的な演出をしたりすれば、新しいタイプの映画になっただろう。
それに、秋葉原の街を舞台とするなら、低予算、小規模でもっと内部まで入り込んだ臨場感のある映画にすれば面白そうだ。絶好のロケーションになるはず。例えば、ピンク映画。電脳風俗街アキハバララブドールが人格を持ち……みたいなピンク映画はいかがだろうか? あるいは自主映画でもいいな。『電車男』において、せっかくライブ感が重視されていたのに秋葉原の街のライブ感が重視されていなかったのは残念というか(規模の大きさゆえに)仕方のないことなのだろう。