高樹マリアの痴女
先日「健全なおっぱい写真」を見てしまったから、どうしても高樹マリアのことが気になってしまってどれにしようか悩んだ末にAV『月蝕』(マックス・エー/VHS)を借りた。ソフト販売サイトで紹介文など見ると例えば次のように紹介されている。
いよいよマリアの痴女モード解禁ッ!!ローションプレイ、相互オナニー、バーチャルデート…躰の奥に眠っていた痴女性が暴走ッ〜魅せて誘って大興奮!ねっとり絡みつく視線が淫靡なオーラを放出、真っ赤な唇で本能の赴くままに快楽を貪るマリアは必見ッ!!
間違った紹介ではないけど、このAVの魅力をかなり取りこぼしているのはもったいない。正直、久しぶりにじっくりAVを見て感動すら覚えたのだ。
冒頭の自然な会話から戯れに至る自然な過程、2人を包む露出過多気味の自然光。不必要に本番部分を引き伸ばさずあっさりカットを割る潔さ。高樹マリアの癖なのか、それとも「痴女」の役柄ゆえの演技なのか、ときおり特徴的な舌なめずりをするのだが、まったくいやらしくなくて悪戯っぽいだけにとどまる。そのせいか「痴女」の振る舞いがすぐにくつがえされてしまっても、表情の変化に違和感がないのだ。言い換えれば、常にどちらにも転んでもおかしくない表情をしているのである。
そしてカメラも概して的確に高樹マリアの表情、肉の動きをとらえ、微細な変化を見逃さない。特に4番目のパートで最初の本番をこなし、顔射された後、次のカットに移るタイミングがすばらしい。まるで阿部嘉昭著『AV原論』の良質な実践であるかのように、このAVは始終画面を豊かにしている。高樹マリアの「空隙」というものにもっと迫らなければならないと強く感じた次第である。ラストのおまけっぽいシーンまで見てもその思いは変わらなかった。もっと語られていいはずだ。もちろん、エロい。
- 作者: 阿部嘉昭
- 出版社/メーカー: 関西学院大学出版会
- 発売日: 1998/11
- メディア: 単行本
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