最近ろくに本を読んでいない

勝新太郎映画祭に通い詰めというのもあるが、一応は読んでいる。ただし、まとまったものをあまり読むことができず、疲れているとつい読み流せる類の本を選んでしまうというわけだ。

きみが頼りにしている書物の知識を逆用して、きみをやりこめようというんだからな。どこから攻めてこようとも、おれはおそれるものじゃない。きっさきはみんな、受けとめるぞ!およそ本ぐらい、裏切り者はないんだ。援助してもらおうと思っていると、どっこい、あべこべに、敵方になる。だれだって、利用することはできるぞ。ところが、つかえばつかうだけ、泥沼のまん中で、うごきがとれなくなるのが落ちさ。名詞、動詞、形容詞の大波におしながされてしまうだけよ。
レイ・ブラッドベリ『華氏四五一度』*1

*1:フランソワ・トリュフォーによって映画化されたSF。ヌーヴェル・ヴァーグ映画作家たちはSF映画をとる傾向があった。