やってしまった。

寝坊。2時間ほど寝過ぎた。悪夢にうなされた。久しぶりに酒を飲んだのが災いしたのか…。日本酒を飲むとろくな目にあわないというのは、ぼくにとってもはや定説なのかもしれない。午後いちばんでバイトに駆け込まないと。さっきの電話では、どうやら正月もたくさん在宅バイトを処理しなきゃいけないみたいだった。
悪夢は昔からだいたい同じパターンのものをみるようで、それは常に狂暴な小動物に逃げても逃げても追いかけられ続けるというものだ。それは犬の場合が多かったのだが、今回は全身が苔で覆われた猫と亀のハイブリッドの小動物で、それが珍しくて飼い始めるのだけど、しばらくするとその凶暴性を剥き出しにする。ぼくの手に噛みつき離さない。殴ったり蹴ったりしても離さず、ようやく(その場にいた)家族に引っ張ってもらって助かる。けれども、常に歯を剥き出してぼくに敵意を向けるその動物はもうペットとして見ることはできず、水槽に入れて雨の中、そいつを拾った場所に捨てにいく。しかし、雨が止むときには再びぼくの前に戻ってきていて襲ってくる。そのまま逃げ回ってもらちがあかないので、ぼくは特急列車に乗って逃げることにする。しかし、乗った電車は思っていたのと反対方向で、停車場で引き返そうとするとどうやらずいぶん待つことになるらしい…とその辺でぱっと目が覚めて寝坊に気づいたというわけだ。あの緑のおかしな動物はほんとうに凶暴だった…