カウンター

もう終わったものと勝手に思いこんでいた『彼氏彼女の事情』新刊が販売されていた。冬休みかぁ…冬はつとめて…ぼくは試験&レポートのためロシアの冬を勉強中。「外套」を意味するロシア語は4つも5つもあるのだ。外は本当に寒い。バイト先のホテルに宿泊に来ていた長野と東京を行き来するおじさんは、今日は長野よりも寒いよ、と言っていたけど、ぼくの部屋の暖房はフル回転なのに浸透する気配がない。
そういえば『座頭市』シリーズには夏の場面が多いな。岡本喜八が監督した『座頭市と用心棒』は寒そうだったが…。市っつぁんは言うだろうか。めくらにゃあ季節は関係ねぇよ、と。むしろSF的な「無季節」としての夏に近いのだろうか。バラードの『沈んだ世界』のような。座頭市はSFである、とそんな暴論はとても言えないけれど、平岡正明座頭市を「これは日本的スケールを超えている。大陸的である。」と言い切っているし、安田公義監督の『大魔神』シリーズにおける大魔神の神出鬼没性は、同じく安田公義が監督した『座頭市』シリーズにおける座頭市の神出鬼没性と共通しているのであり、そんな暴論を全否定するわけにもいかないのだと思い直してみた。