シンセミア的

田舎のリズムが身体に浸透すると、どうしても怠惰になってしまう。そんな中、早起きして居間の炬燵で在宅バイトなどやっていると、母の友人でぼくの知り合いでもある近所のおばさんが遊びに来た。なんでも最近チャットにはまっているらしくて、ぼくの前に置いてあったノートパソコンでExciteのチャットを始めるのだった。40代後半のその人は同じく40代後半の神戸の男性相手に身勝手な女を演じて楽しげだったけど、ぼくも結構親しくしている旦那さん*1に後ろめたさを感じて激痩せしているのだった。楽しくて痩せられて一石二鳥とか口では言っているけど、そうでもしない限り家庭内や町内のストレスフルな日常に耐えられないのだろう。ぼくにはそんなふうに思えた。

*1:若い時に事故で視力を失っていたが、ぼくが子供の頃からよく遊んでもらって、人一倍良い耳で聞いた音楽の話をたびたびしてくれた。ビートルズ世代の話はぼくにとって刺激的だった。それに、目が見えなくても知的好奇心が高くて、この前あった時は『文明の衝突』を点字で読んでいて、大澤真幸の『文明の内なる衝突』の点字版も出ないかな…と言っていた。