「差異」を観る

tido2004-03-31

ユリイカ』は押井守特集「映像のイノセンス」。押井守上野俊哉対談を読んで、純粋に映像の見地から『イノセンス』を見直そうと強く思う。「物語の不可能性で物語ろうとする人」として押井守を意識していれば、東浩紀のような戸惑いを抱くのも必然だろう。しかし、斎藤環が押井の言葉を引用して論じているように、押井守はメタ物語のフレームには関心がない。観るべきなのは「表層的なリアリティ」なのだ、と自戒を込めて再確認。