2週間目の始まり

tido2004-04-19

朝までバイトに追われていたけど、遅刻もせずになんとか午前中の授業にも出席。まずまずの週明け。電車内読書の『謀殺 下山事件』が面白い。森達也の『下山事件』には心打たれたが、元祖「下山病」と言っていい朝日新聞記者の矢田喜美雄はさらにすごい。元ベルリンオリンピック選手というのも驚きだが、深夜に事件跡のルミノール反応を調べるくだりなど、冷めていながら熱しているような事件への執着には圧倒される。膨大なデータ検証だけをとっても充実していて、当時の時代背景から左翼の情勢、法医学界の状況など網羅的におさえている。これを読破したら、いよいよ松本清張の『日本の黒い霧』を読もうと思うが、しばらく戦後史の興味は冷めそうにない。