アンチ・スペクタクル?

蒼井そらとの握手会のため新宿に行くと、ついこの前も見かけたばかりのピーター・フランクル。新宿TUTAYAの横の狭い通りでやる大道芸はもはやキレがなく、失敗続きで見ているこちらが居心地悪い気分になる。数年前に銀座でピーターを見かけた時、本を売っていたので、買ってサインしてもらったのを思い出した。人集まりも微妙な中、ついつい足を止めてしまったので、差し出された帽子の中に千円入れて「ピーター人形」を貰った。
さて、間近で見る蒼井そらはとても小さく感じた。監督とのトークショーは当り障りのない内容で、すぐに握手会へ。握手の時に何か訊ねようかと思って考えていたけど、実際自分の番になると思ったより緊張してしまい、手の感触を味わう余裕もなく、映画館でも観ましたよ、と一言かけるのが精一杯。彼女は最高だ。
アルタ前にて再び大道芸。こちらは大盛況。テンポもよく、巧みな間の取り方で場を盛り上げていた。もっとも、やってる内容といえば、人は替わってもまったく同じ出し物である。人だかりができているとついつい立ち止まってしまうが、いつも同じものを見て楽しめるほど、ぼくは物好きではない。むしろある種の退屈さに浸るために見てしまう、と言うのが近い。