われらの711

スロット大量獲得機の時代が失せようとする中で登場した「鬼武者3」。実は一度も打ったことがなかった。当時、吉宗の設定状況が良くなっていたこともあって、あえて鬼武者など打たなくとも711枚の興奮を味わうことができたからだ。
しかし、スロットに行く機会が減り、近くのホールの設定状況も悪化し、吉宗の負けが増えてしまい、やがて緩やかな出玉ではあるが堅実な立ち回りが可能な「黄門ちゃま」にシフトしたりして、その後はようやくスロットから足を洗ったのだった。そうはいっても、やはりちょくちょくホールに誘惑され、少し打ったりしてしまっていた。「リオデカーニバル」の登場も大きかった。
普段、仕事を終えて家に帰ると在宅バイトが待っていたり他の仕事があったり8月に撮る予定の自主映画の準備をしたりしていたけど、もう仕事をやめることにしたし、今日は今週分の在宅バイトを終えたところで時間に余裕が生まれたので、夜9時半頃行きつけのホールに繰り出した。そして今日はイベントの日だった。
まず、リオデカーニバルを打とうと思い、7台ある内の3台の空き台に目をつけデータを確認すると、どれも惨敗。他の台もすべてマイナス。おそらく5も6も入ってないのだろう。先日の負けの記憶が蘇って打とうかどうか迷う。財布にはつい先ほどATMから引き出した1万ほどしかない。だめだ。そう思って立ち上がると、隣にある鬼武者の島にちらほら空き台が……。さすがに閉店1時間前になり、ハマる前にさっさと帰る客が出始めたのか。賢明な選択ではある。
ん? しかし、直前に空いた目の前の台を見ると設定6の札が刺さっている! これは打つだろう。あと1時間といえども設定6。初の鬼武者であろうとも、1時間なら負けてもたいしたことはない。打ち始めた。450Gぐらいからだった。しかし……「百鬼モード」に何度も入るがスルーばかり。コイン持ちも悪い。900G手前で資金が尽きる。あと45分。
近くのサンクスに走って2万円引き出した。悪い展開だ。こういう時はズルズル金を減らしてしまうものだと決まっている。そう考えてはいたけど、覚悟を決めて設定6を閉店まで打ち切る決意をした。すると……1000G過ぎでREG。続いて170GでBIG! 20GでまたBIG! あと10分。もちろん打つ。そして150Gを過ぎた辺りで百鬼モードからBIG! 間に合った。店員にそのゲームが終了したら終わりですので、と告げられ安心してBIG消化。計1900枚で久々の勝利。まあプラス17000円程度だけど、この展開で勝てたことは大きい。気持ちよく眠れそうだ。