反復される拷問

tido2005-07-22

昨夜から今朝まで徹夜で在宅バイトをしていたために今日は半分眠った状態が続いていた。夜中に目が疲れてコンタクトレンズを外そうと思ったら、眼球にぴったり張り付いてとることができず、水の中で外そうとしたりドライヤーの熱風で乾かしたりいろいろやってみたけど、眼球と一緒にレンズが動くばかりで充血もひどくなってしまった。以前に1度こういうことがあった時は乾かしたらポロリと外れたのに……。仕方なく朝までバイトの方をやってから再びトライすると難なく外れた。
そういう状態だったからせっかくの映画も意識が朦朧としていて十分に観ることができたとは言い難いけど、今日は仕事を休んでとてつもない傑作を2本観た。

  • 毛の生えた拳銃(監督:大和屋竺、脚本:大山村人*1

ポレポレ東中野にて。『殺しの烙印』を彷彿とさせる傑作「殺し屋」映画。2人組の殺し屋の掛け合いの面白さ。追われる主人公(とても映画の主人公とは思えない扱われ方)が「ぶどう」に手を伸ばし、殺し屋の放った銃弾が枝に命中し、手にした「ぶどう」を食べる主人公。カットバックでその姿を見つめる殺し屋。素晴らしかった。

  • 引き裂かれたブルーフィルム(監督:梅沢薫、脚本:大和屋竺

シネマアートン下北沢にて。これもすごい。悪夢のような映画。拷問。反復されるブルーフィルム。スクリーンを突き破る銃弾。その穴から流れる血。数々のイメージが連鎖し、反復し、歪んで迫ってくる。
とてもじゃないが朦朧とした頭で(あるいは万全な状態でも)整理しきれなかったので、今後に向けて課題にしておこう。上映後に井川耕一郎と大久保賢一のトークショー。配布された井川耕一郎による参考資料がけっこう充実していてありがたい。その辺の映画のパンフレットはこういう資料にして欲しいと思う。
追記→悦ばしいことに『愛欲の罠』のプリントが見つかったらしい。大和屋作品のDVD化、上映イベントなどが水面下で進行中とのこと。

*1:もちろん大和屋竺ペンネーム。