雨なのに脱水症状?

tido2005-07-26

最近、特に勤務中(今もそう)に異常にのどが渇くことが多く、時には呼吸もうまくできなくなってしまうほどなので、水分補給は人並みなのになぜだろうと思っていた。で、小耳に挟んだ話によると、コーヒーやビールの利尿作用に問題があるらしい。看護師をやっている母親もそんな感じのことを言っていた。利尿作用によって排出されるのは血中の水分らしく、コーヒーやビールなどのアルコール類は飲んだ分を上回る水分を排尿させてしまう。そのため細胞内外の水分バランスが崩れ、脱水症状となり、のどの渇きが引き起こされる。
コーヒーは目が覚めるだけでなく、頭も冴え、体温も下げ、発ガンや糖尿病になる確率を減らしてくれるなどメリット尽くしだという喧伝がなされたりしたこともあったので、昔は嫌いだったし、見るからにガンの化身みたいな感じもしたのでタバコと同様に避けていたが、いつの間にかすっかりコーヒー中毒になっている。人によるのかもしれないが、コーヒーのカフェインはあまり効かない気がする。徹夜する時に一応は飲むけど、それで眠れなくなったためしがないし、抹茶の方がカフェインがより多く含まれていると聞いた気もする。
鶴見済の『人格改造マニュアル』を読んで、覚醒のためにエスタロンモカの錠剤を飲んだら効いたので、カフェインに覚醒作用があるのは確かなのだろう。でも、何度か服用するうちに効かなくなった。それで大量服用してみたいと思ったけど、まずは友だちに薦めてみた。大学1年の頃、たまたまぼくのアパートに泊まりに来た友だちが朝コーヒーを要求したので、コーヒーでこの錠剤を飲んだら一気に目が覚めるよと言って3〜4錠のエスタロンモカを飲ませた。しばらくして一緒に出かけたら、友だちの動悸が激しくなったみたいでもう歩けない、病院教えてくれと切羽詰まった様子で言う。あわてて近くの病院を探しつつ、休み休みさまよっていると1時間ぐらいしたら症状が治まってきた。彼はその日の予定をすべて蹴って家で安静にしていたらしい。死ぬかと思ったと言っていた。
それは余談だったが、コーヒーの飲みすぎ、カフェインの取りすぎはよくない。夏の水分補給は水やスポーツドリンクに限る。酒の後にコーヒーを飲むのはよくあるパターンだが、実際にはこれも良くないのだろう。カフェオレは良いらしい。
最近、自分でも理由が把握できない身体の異常が起こるようになって、田舎で培われた健康神話が崩れ始めている。いまはまだ些細なものばかりでとるに足りないけど、ちょっと前にはまったく風邪とは思えないのに空咳が1ヶ月近く続いたりして不気味だった。テレビの健康ブームは本当に良くない。広告と一緒になった指南など役に立たないばかりか、不安ばかり煽られ、精神の失調から身体の失調へと誘われる。そして商品は売れるわけだ。あまり関係ないことかもしれないが、昨夜の「スーパーテレビ最前線」の「離婚特集」で、妻に愛想をつかされた男の顛末が肺気胸だったことが思い出される。
本当は運動と自然食品というシンプルな要素でこと足りる。しかし、この都市では運動と自然食品さえもがパッケージングされたり加工されたりしているのだからおかしい。いや、それだけじゃない。こんなに働いているのに金が減っていくのはなぜか? ぼくの意志のせいではなく、この都市のせいではないか? ロシア文学で描かれるペテルブルグが人を狂わせたように。