池袋の微熱

tido2005-09-10

一ヶ月ぶりに東京に戻ってから池袋をふらつくことが多くなった。急行なら10分少々で来られるというのが大きい。早朝から整理券のために整列してスロットを打つのが目的だが。ガセ告知、ガセイベントばかりのパチンコ屋を出た後、選挙演説のなんとうるさいことか。民主党の某氏がサンシャイン通り付近で繰り広げる演説はパチンコ屋の騒音以上だった。常套句や同じフレーズを叫ぶだけ。どうしようもないパチンコ屋のアナウンスと同じだ。
サンシャイン通りから三越側にちょっと外れた公園ではそれと対照的な光景があった。昨日のことだ。ここでも選挙絡みなのか「憲法九条改正反対!」という幟を掲げた団体が何やらやってるわけなのだが、何かを叫んではいなかった。どちらかというと宗教団体っぽい感じの人たちが仲良さそうに集まって、その中のひとりの女性が歌っているのである。耳を澄ますと「サザエさん」の替え歌で、税金が高いやら自衛隊イラク滞在費が高いやら愚痴っぽく歌っていた。しかも、手元の紙におそらく書かれている歌詞をしっかり読みながら歌っていたせいで、半分棒読みの調子になっていて、盛り上がるに盛り上がらない雰囲気だった。「サザエさん」が終わると、水前寺清子の「三百六十五歩のマーチ」の替え歌に移っていた。前奏はもちろん、その女性がひとりで口ずさんでいた。
深夜テレビでやっていた香港映画をついつい朝まで観てしまい、徹夜のままスロの列に加わったため、本当に疲れ果てた1日だった。それに、朝一で並んだ店はリオの6狙いだったのに、30分程度で6の可能性がほぼ否定され、他に適当な空き台もなく、次の店に移らざるをえず、大花火、北斗と打ちながら店を移動するも、「設定5確定」札の台がどう考えても5の挙動をせず(もちろん毎回のことである。この数日の間の実践で体感できた)、さらに1島オール5・6確定のナビも然り。確かに1、2台は出てはいるが……どう考えても全台5・6はありえない。そうはいっても結局、わずかな希望を抱いて1島オール5・6の吉宗を某店で打つ。一応、昼過ぎの時点である程度稼働していて6っぽい挙動をしていた台があったので、狙わずにいられなかった。負けている時は一発逆転の心理に陥りやすいのだ。(そしてたびたび撃沈する。)
これが少なくともある面は正解だった。天国モードに入りやすいし、5連ほどする天国ループも6っぽい。だが……REG地獄にやられてしまった。いや、というより最近はいつもこの展開。天国モードに入るなり、REG5連で天国抜け、みたいな展開ばかりなのだ。しかも、ごくたまに引くBIGの1G連も長い間経験してない。今日もこの台を結局4000Gほど回したのだが、BIGはわずか6回。あとは見事なほどREGで埋め尽くされた。10回以上は引いたが、もう思い出したくもない。このところ東京での立ち回りが良かっただけにこの痛みは構造改革の痛みの比じゃない。それでも明日も行くんだろうな……
……その痛みをせめて和らげようと、池袋西口から10分ほど歩いた住宅街の中にポツンと存在する桃仙浴場という小さな銭湯へ。本当に小さいが、客もひとりしかおらず、のんびりと入浴を楽しめた。立教大学の学生なら講義の合間とかに行けそうである。そういえば、ぼくも大学時代は夏場に汗をかくと、近くの銭湯で真っ昼間から汗を流していたものだ。地元岡山のやつらはスロットと風呂をいつものように往来していたが、東京に戻ってきたというのにその癖が染みついてしまったらしい。