もっと野蛮なものが聞きたい

名もなき孤児たちの墓

名もなき孤児たちの墓

先週の「SPA!」の中原昌也の『ラストデイズ』評がめずらしく「真面目」な内容で印象に残っていたのだが、その後にこの『名もなき孤児たちの墓』を読んでいると胸に応えるものがある。小説としてますます面白くなっているが、どこか痛切なものも感じてしまう。そういえば『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』に出演した中原昌也は自殺するノイズミュージシャンの役だった。深読みだろうか?