歴代ロマンポルノSM女王

DVDにて。
谷ナオミ引退作『団鬼六 縄と肌』は任侠時代劇。何度観ても、ラスト、画面手前に谷ナオミが去って行く場面は感動する。『団鬼六 女秘書縄調教』。物語的には半端で微妙な感じはあるが、高原リカのエロっぷりがいいし、麻吹淳子は表情が良い。顔だけ見ると痩せてそうな感じだが、実は豊満であるというのがさすが2代目SM女王だけある。彼女の主演作はあまり観ていないので、今後も掘り出して行こうと思う。『団鬼六 美女縄化粧』の高倉美貴。この頃にはロマンポルノにもロリータ傾向があったようで、高倉美貴もその中のひとりに数えられるだろう。ただし、芝居は微妙。本作においては、大杉蓮に調教されてゆく過程でそんなマイナス要素はまったく気にならなくなるぐらいの魅力は発している。とはいえ、サディストである男が専属の調教師に極上の新しい女を捜して調教してこいと命令し、調教師は命令を受けて男の娘をさらって調教し、お披露目するという単純な話である。小沼勝のような物語の複雑な構造はない。こういうのを観るとロマンポルノ女優の存在がどれほど重要かが伝わってくる。
DVDや関連書籍のリリースもあったので、しばらくロマンポルノやピンク映画を追っかけて行きたいと思う。ぼく自身、4月から久しぶりに働くことになった。ロマンポルノを観ていると不思議と気力が湧いてくる。