朝霞の太陽

「LIVE FOR LIFE in ASAKA 2006 本田美奈子.追悼展〜あなたを忘れない〜」に行ってきた。ほぼ10時に行ったのに場内はかなり混雑。1階に写真、衣装などの展示品、パンフレットやCDや写真集などの物販、2階にわずかの展示品という内容で、メインは1、2階にまたがる大ホールでのフィルムコンサート。3年前まさにこのホールで行われた地元初のコンサートの映像、楽屋インタビューの後にいくつものジャンルを横断する当時の映像が流れる。嬉しいことに1曲まるごと使ってくれているので、約45分ぐらい本田美奈子のコンサートを体験できる。場内からは時おり声援も飛び、暖かい拍手に包まれる。おそらく地元の人と思われる人たちの会話が耳に入ってくる。まるで自分の娘であるかのように語っている人たちがたくさんいたのが印象的だった。
演歌、アイドルっぽい曲、ロック、ミュージカル、クラシックと来て、青空の下で「つばさ」を歌う場面は輝かしかった。そのフィルムの中の詩でも読まれているけど、彼女は太陽になりたかったのだ。「つばさ」でクライマックスかと思ったら、その後、割と近年と思われるコンサートの映像につながり「ジュピター」が歌われる。そして直後にそのまま「1986年のマリリン」で観客と共にフィナーレ。最近の紹介で「つばさ」の歌手みたいな感じで紹介されることが多かったようだけど、やはり彼女を象徴するのは「1986年のマリリン」なのだろう。そういったこのフィルムの作り手の思いも感じられた。