「日刊警察」のコラム感覚

熱さのせいではないだろうけど、昼過ぎに国会図書館に行くと、すべてのコンピュータが使用不可能になっていて、あらゆる手続きが人手によるものとなっていたため、ひどく混雑していた。ただでさえ生温い国会図書館の中がさらに湿度と熱気を増していた。そんな中で読んだ「日刊警察」のある日のコラムに微妙なものがあった。

“どこからが浮気か”
▼男女間の交際の限度というものは、人によって尺度が異なるものらしい。▼テレビの番組で、次のような質問が出たことがある。「既婚の人が配偶者ではない異性と共に二人きりで次の行為を行った場合、浮気とみなされるのはどこからか。(1)買い物をする、(2)食事をする、(3)飲食する、(4)キスをする」▼妻と一緒にこの番組を見ていて、筆者は(2)から後ろだと思ったが、妻は(3)までは浮気と言えないと言う。無用の誤解を生まないために、妻以外の女性と二人きりで食事などしないようにしている身からすると、妻のこの判断には救われた気がしたが、一方で妻は「厳しい旦那さんだな」と考えたかもしれない。▼20年以上も前の話だが、ある警察署の捜査係長が、担当した被疑者の服役中にその妻とよい仲になってしまい、出所した夫が署長に抗議してきたケースを扱った。今なら公表せざるを得ない事案かもしれないが、そのときは本人に依願退職をしてもらい警備保障会社の中間幹部への再就職も斡旋して、署長には送別会を催すように指示した。署長に対しても表向きはヘッド・ハンティングにあって転職するのだという形を取らせたのであった。後で聞くと再就職先の給料は警察官現職のときより多くなったのだそうで、「世の中はうまくできている」という感想を抱いたものだ。

それを「世の中」と言える感覚が「ふつう」なんだろうか。
あと、「全国の交番の現状」という1面記事が興味深かったので、それについてのちほど何か書くかもしれない。