ルポルタージュにっぽん

NHKアーカイブス。橋本治。テレビ番組欄をここ数ヶ月観ていないぼくは場当たり的にしかテレビを観ていないが、この番組のことはちょっと前にはてなダイアリーで知った。そういう部分でもやはりはてなは重宝する。ぼくの言葉も誰かに届けば幸いだなぁ…と思った。
おお!芥正彦ってこういう人なのか。この時の映像はまだ消費され尽くしてないなぁ。ぐっと引きつけられてしまう。ボードリヤールが東京デザイナーズブロックで講演した「イメージの暴力」の、消費されるイメージ群に対する「特異性」に答える何らかの材料になるだろうか。以前、原将人の『自己表出史「早川義夫」編』を見たときにもそんなことを思った。姫田忠義さんのアイヌ文化や漁村文化、山の民の文化などの記録映画にも見出せるものだろう。
だからといってドキュメンタリーが良いというわけではない。阿部和重が一時期批判していた「疑似ドキュメンタリー」や、それと似た文脈で批判できるドキュメンタリーはやはり消費されるイメージでしかない。ではどのようなものが消費にあらがえるというのか?その問いにぼくは答えることができない。