イヴが明ける

飲み会から帰ってくる。仙台のテレビ局に就職した先輩がこの飲み会のために帰還していたのでオールが濃厚だったけど、だいたいのメンバーは帰るというし、ぼくもお金と時間(在宅バイトを処理しなければならないのだ)がないので一次会で切り上げて帰宅する。天井の低い部屋で飲み食いして、最後はひとりの先輩が持参してきたクリスマスケーキでお開き。
生ビール×3、日本酒×2ほどだったからそんなに酔わなかったが、あまりに久々過ぎて頭が少し痛くなった。メンバーは1、2年上の人たちで、在学中のぼく以外はみんな就職している人たちなので話題が噛み合わない部分もあり、盛り上がったのか盛り上がらなかったのかよく分からない。しかし、それぞれみんな同じバイトをしていたこともあり、共有できる「空気」は持ち合わせている。だからこその飲み会なのだ。
久しく会っていないと「最近どう?」という質問をしたりされたりする場合が多いが、よくよく考えてみると目新しい話題もなく、場を盛り上げ自分自身も盛り上がるようなネタはそうそうあるもんじゃない。新しい生活を始めたりしていると、そういった話題には(おそらく主観的な印象において)事欠かないだろう。けれども、ぼくのように細々した生活の変化はあれど、就職のような大きな変化を被っていない人間には、最近といってもなぁ…ひとつひとつの映画とか本のネタだとどうもインパクトがない。それに説明に時間がかかって飲み会におけるネタの即効性としては弱い気がする。
やはりこういった時はエロ系、自虐系の話題になってしまうのだ。それに頼らざるをえない自分には情けない思いでいっぱいだ。といっても、ノリとかテンションを高めるといってもわざとらしくなって苦手だしな。みんなも期待しているのだからそれはそれでいいかと思い直すのであった。