とんがって…小悪魔なんかじゃない

起きたら…もうこんな時間。疲れがすべて睡眠に変換されたらしい。バイトは5時からだし、今日はもうタイムリーな日記更新ができなくて残念(携帯を使うという手段があるが、そこまでして書いておくべきことはないだろう)。というのも、一昨夜ようやく読了した『経済学という教養』について書かなければ…印象が強いうちに個人メモ的にまとめたいと思うのだ。加えて、まったく違う方向の本、加賀まりこの『とんがって本気』はうれしい誤算だった。ありがちな「愛だの恋だのエッセイ」とはまったく違って、1960年代にトッポい青春を謳歌した豊かな遍歴から伝わってくる熱量はかなりのものだ。寺山修司篠田正浩にスカウトされるも、全然そんな気はなくて、しかし彼らの情熱に感染して一肌脱いでやろうと決心する心意気、女優をやめようと思ってフランス滞在し、トリュフォー夫妻と友達になったりする行動力、そして当時としては革命的なヘア・ヌード写真集*1。もちろん、恋愛遍歴も綴られるが、1943年生まれの60そこそことは思えない語り口である。
これを読めば、テレビで観る加賀まりこ像が一新するかも…有名人エッセイとしては「当たり」だと思う。ぼく自身は好きだった寺島しのぶのエッセイ『体内時計』が霞んでしまう。
あ、そういえば『TVBros.』の哀川翔&『ゼブラーマン』特集は充実の内容だった。Vシネマのデータベースも載っている。公開が待たれる『ゼブラーマン』の作家論・作品論的アプローチはid:miro_41さんの日記における「白と黒のエクスタシー!」を参照のこと(↓)。
http://d.hatena.ne.jp/miro_41/20040201
ぼくはバイトへ。忙しさの合間に充実した読書を。

*1:どうしても欲しくなってヤフオクをのぞいたら10000円を超える模様。状態が良いものを探していたら20000円ぐらいははたかなければ無理っぽい。