恥部のピアス

日記登録の日付を間違えて試行錯誤していたので、もしかしたら無駄に訪れた方がいたかも…すいません。
有線で山本リンダの「狂わせたいの」が流れてきて、さきほどの飲み会のメンバーがちょうど石橋義正の『狂わせたいの』のDVDを持っていたのと重なり、好きなシーンを再び観ようとビデオを用意する。「狂わせたいの」は「どうにもとまらない」と共に1972年のヒットらしい。石橋義正の『狂わせたいの』は1997年だが、監督・脚本・制作・撮影・照明・編集・美術・出演をすべてこなしているということだけでなく、引用のセンスに恐れ入る。タランティーノによる70年代日本映画の引用とはまったく違う。ダム・タイプに踊らせるだけでも素晴らしいセンスだと思うけど、あの気怠さは何か本質的なものをついているのではないか…考えすぎか?
そういえば、本屋にブリジット・バルドーの新著『怒りと絶望』が置いてあるのを見つけて欲しくなった。ちょっとだけ立ち読みしたらあまり面白くなさそうだったので、とりあえず購入は見送った。ゴダールの『軽蔑』の話とかはあったけど、全般的に映画についてはあまり触れていない模様。3年ほど前にぼくが軽い気持ちでバルドー好きを言ったら、7〜8歳上のとある人物に「オッサンかよ」とつっこまれたのを思い出した。当時のオッサンたちはそんなにバルドー好きだったんだろうかとふと疑問に思った。そのオッサンたちは、もともとフランス映画を観ていた人たちなのか、バルドー目当てに観始めた人たちなのか、そういったどうでも良い事情が気になってしまう。