ピクニック気分

陽光が差す午前中にバカバカしいと思いながら大学の授業に行き、ツルゲーネフの『うき草』の冒頭を読んでいると、朝のさわやかな自然描写のくだりがさらに授業などやっていられない気分を誘う。案の上、教室全体がそういった気分に包まれたのか、30分ほどで授業が切り上げられ、大学から少し離れた喫茶店に行くことになった。10数人分のコーヒーやらパフェやらトーストやらをすべて先生がおごってくれて、ゴールデンウィークの授業にはそういうものを求めていたのだと、納得できる気分になった。