研究室にて

tido2004-05-12

卒論のための集まりを騙った「お茶会」に行く。だいたい隔週で集まろうという話だったけど、5人いる内の3人が就職活動とかで、結局担当の先生の研究室に集まったのは、ぼくと同じ露文科の女ひとり。フィギュアスケートで卒論を書くという人だ。
行って良かった。佐藤正則の『ボリシェヴィズムと<新しい人間>』から得たいろいろな問題意識をどのように発展させればいいかと相談できた。詩人ガスチェフが後に没頭する「ウスタノフカ」研究やケルジェンツェフの「時間同盟」辺りの思想は、迂回しながらもフィギュアスケート及び社会主義国家のスポーツのあり方に繋がってくるし、集団主義的な身体性における労働心理学などは奇異でありながら大マジメなので、ロシアとはなんとも魅惑的な国家だなぁと改めて実感した。
「お茶会」というリラックスした空間だから、逆にいろいろ支離滅裂なことまで言い放ったり、逆に先生も指導教官とは思えない無責任さを発揮してくれたりすることができて、この時期はこんな感じが良い。
ロシア・コスミズムを読むことを勧められたので、図書館の貸し出しが停止になっているぼくは、ジュンク堂でヴラジーミル・ソロヴィヨフの本を買った。そういえば、今朝バイトの給料も貰っていたのだった。フィギュアスケートで卒論を書く女の子と話していて、露文科の同学年でなぜかアニメ声優を目指している人が2人(露文科の同学年は20人ほど)もいるのを知って驚いた。もっと早く交流しておくべきだった…