やっと……

何で映画館で観なかったのか、と後悔した。
ちょっと前に日本でも公開され、DVDにもなっている『ジェリー』を卒論を準備していた半年ほど前に観たことを思い出した。その時は大学の有志の上映会のため、海外から取り寄せたビデオによる上映であり、まるでベケットの小説のような展開の映画に時間の感覚をくるわされたのだった。ガス・ヴァン・サントの映画は恥ずかしながら半分ぐらいしか観ていないので、話題になったこの映画について縦の読みはできなかったが、カメラの存在を意識せざるをえないこの映画を観ていると『ジェリー』のある種の部分と重なるような気がしたし、他にもいくつか気になることがあった。そういうこともあるので、ガス・ヴァン・サントをきちんと観ることを近日の課題としよう。考えるのはそれから。