赤ふんから連想するもの

http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1201039/detail?rd
シルクの赤ふんどしと女性……どういうことかと思ったけど、そういうことか。それでも身につける女性もいるらしいが、あえて好奇の視線を向けるようなものではないみたいだ。ふんどしといえば、宮沢りえの写真集を思い出すけど、赤ふんといったら記事にある戦国武将や修行僧や旧日本軍人といったどこか右寄りというか三島的なものを思い浮かべてしまう。今だったらある種のゲイ雑誌とかには出てくるのかもしれないが。ゲイ雑誌といえば、昨年廃刊になった「薔薇族」がいつの間にか復刊していた。先日、知人がもっていたのでちょっと目を通してみたら、サブカルとかオタクっぽい要素、ノンケの視点/ノンケへの視点も含まれていて、読み物としてけっこう面白かった。
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/geinou/oct/o20041002_120.htm
ここで美輪明宏が述べているように伊藤文學編集長はホモではなかった。1971年の創刊というのは時代の文脈との関係で気になるところだ。広告やグラビアばかりで中身のない雑誌に比べて、こういった「熱」をもった雑誌がいろいろなジャンルにおいて存在するというのは貴重なことだ。ところで、1985年に日本初のHIV感染者が報じられ、患者インタビューを独占スクープしたとあるが、近年HIV患者は増加しているというのに以前に比べてあまり具体的な声が聞こえてこなくなった気がする。たまにテレビに出たりする人もいるが、数の増え具合からいうと、もっと露出が増えてもおかしくないと思うが。HIVに関して現在の医療の実態がどうなのかよく知らないが、芸術や表現系の分野ではどうなのだろう?
1年前ぐらいに知り合った人がHIVポジティヴで、自ら主演した映画をつくっていて、ぼくもそれに出演したり手伝ったりしてその後ずっと連絡をとっていなかったけど、最近になって久しぶりに会う機会があった。かなり痩せ細っていて、調子はどう?と訊くとかなりいっぱいいっぱいと言っていたけど、わざわざ退院してまでひとつのイベントのために精力的に活動していた。ぼくは彼と同い年だった。