三つ巴

最強伝説黒沢』の最新刊6巻は感動的だった。特に「武士の決意」の描写はすごい。『カイジ』『アカギ』の最新刊と並べても、ここにきて最も輝ける作品となっているのは間違いない。今日はサッカーだったらしい。国立競技場の盛り上がりをテレビで見て思い出されるのは、まさに『黒沢』の第1巻冒頭にあった「感動などないっ…!」という言葉。所詮、他人事、他人の祭りだ。

オレが
求めているのは……
オレの、
オレによる、
オレだけの……
感動だった
はずだ……!!

この黒沢の覚醒は、鈴木謙介著『カーニヴァル化する社会』で指摘されたような「データベースとの往復運動」への投石となりうるのではないか、と夢想したくなった。それにしても「武士の決意」のくだりは何度読んでもすごい。