地元こぼれ話

そういえばもうひとつ地元的なエピソードが。草野球、連れ風呂、連れスロなど、地元(都内でも地元集団のつながりは頻繁に目撃するが、すぐに新宿や渋谷や池袋に出られるというのは精神的にかなり違う)では濃密な同性間でのコミュニケーションが要求されるわけだが、この前、連れの家でくつろいでいると、ぼくも面識のある連れの連れがやってきて「ちょー(ちょっと)聞いてや」と言ってくる。で、話を聞いてみると性病だと診断されたところらしい。淋病とクラミジアだそうだ。しかも、感染したと思われる経路はひとつしかなく、地元の連れ同士がよく行くヘルスということだった。一度のフェラチオで感染した彼は嘆いていた。親にも報告したそうだ。泌尿器科も地元にひとつぐらいしかないのだから、どちらにせよすぐに話は伝わってしまう。
そういえば、地元では「シャクる(らせる)」とか「尺屋」という言葉をよく使っていた。逆に、フェラチオとかフェラという言葉を出すと「妙に生々しいな」とか恥ずかしがっていて、言葉によって共同性はつくられるのだということを実感した体験であった。