ギャンブルは恐ろしい

tido2005-09-23

昨日は馬だけにうま味を味わえたウィニングポスト(ウィニングポストはダービーをモチーフにした機種なのだ)であったが、さすがに連日そううまくいくものではないと思いつつ、今朝も早起きしてスロット店の整理券を求めて整列した。祭日のイベントにしては並びがあまく、どうしたものかと思っていたら抽選の時間になるといつの間にか人が湧いてきていた。朝一のメールでは設定6が投入されている機種が5種類ほどナビされており、そのどれかを打とうと思えばだいたい30番以内を引かなければならない。番号が悪かったら違う店で勝負だなと考えつつ、抽選ボックスに手を突っ込み、紙切れを開いてみる。なんと……1番! 2回目の1番である。前回の時は3番ぐらいまでを引いた人に無条件で設定6をプレゼントしてくれていたのだが、今はそれがないので1番といってもそれほど興奮する事態ではないのだが、それにしても胸の鼓動は抑えようがない。これがあるからギャンブルはやめられないわけだ。
ATMで資金を用意した後、珈琲館で開店の時間までしばしの休息。さて、どの機種でも打てるとすると……ぼくが選んだのは7台ある雷蔵伝だった。設定判別が難しい台ではあるが、他の6入り機種が番長、黄門ちゃま、ファイヤードリフト、ウィニングポストとなっていたので、機械割などを考慮して雷蔵伝を選ぶに至った。後ろが迫ってきていたせいで咄嗟に座ってしまった台番を見ると11番。整理番号1番で台番は11番。設定も1じゃなければいいが……という懸念はやはりあっさりと現実のものとなってしまう。まあ1かどうかは確認しようがないが、RTゲーム数の振り分けを考慮すると確実に低設定の台を引いてしまったと断言できる。
中身はこうだ。朝一、201Gでチェリー解除でREG。そのREG中にJACハズレ。これはなかなか良いスタートだ、と思っていたら、あっさりと300Gを超えてしまう。雷蔵伝のJACハズレは、次回RTゲーム数を2分の1にしてくれるというのに……。結局、運が良いのか悪いのか、350Gほどでリプレイ4連解除。これがスーパーBIGとなり、またJACハズレ出現。しかし、再びあっという間に300G超え。だがこれまたリプレイ4連解除。ノーマルBIG。そして、またまたJACハズレ。さすがに次は早いゲーム数解除が望めるだろうと思いきや、500ハマリを食らって結局REG。193G回して終了。なんという展開だろう。早々に6ではないことが分かったのに、JACハズレが連発したために途中ヤメできず、しかも深いゲーム数ばかり選択するとは。1番を引いた時の気分はマイナス2万5千円と共に最悪の状態になってしまった。
しかし、ここでやめるわけにはいかないのだ。いつものように店を変え、さっそくウィニングポストを打ち始めるが、5千円使ったところでふと冷静になった。昨夜は家に帰ってから、ウィニングポストの内部システムについて学習した結果、高設定が見込めない状況で下手に手を出すべきではない機種だということが分かっていた。昨日の勝ちの記憶だけを頼りに打とうとしているなんて、まるでビギナーじゃないか。気を改めて、イベント機種となっていた鬼武者3のシマに移り、辺りの様子をうかがいつつ、設定上げが見込めそうな台を確保。子役解除がうまい具合に出たり、プレミア千鬼モードに入ったりして何とか勝利。途中で900ハマリを食らい、コインを大幅に減らしてしまったがプラスにもっていけたのは大きかった。これで今朝の負けが3分の1ぐらいは減った。
その状態でも満足行かず、本日地域最大のイベント中である他の店の様子をうかがおうと足を運ぶ。今朝、この店の前を通ったがとてつもない列だった。整理券を配布しない店なので、開店までそのまま並び続けなければならないわけで、昨日その店の行列に加わっていたこともあって敬遠していたのだった。しかし、さすがに最大級のイベントだけあって、出玉感はすばらしかった。北斗や新台などは空き台がまったくない。ふとジェロニもんのシマを見ると、爆裂したことを示す札が刺さった台が空いている。台を確保してデータチェックすると、ほとんどハマリがないまま穏やかに出玉をのばしている。これは設定6濃厚だ。迷わず打ち始め……結果、早いボーナス6連打でプラス2万5千円。めでたく今日もプラスにもっていくことができた。
さすがに今日は疲れた。本当につらかった。コインを無駄にできないと思ってかなり精確な目押しを心がけたせいもあって、まったく気を抜くことが許されなかった。これはつらい。しかし、それでも現実のつらさより良い。ギャンブルをしている時はギャンブルのつらさですべてが覆われる。負けると破滅……というぎりぎりの気分が現実の細々とした煩わしさをすべて亡きものにしてくれよう。こんな日ぐらいは、自分への褒美が必要だ。帰りにローソンに立ち寄り、余分に引き出した金をATMから入金し、デザートを購入した。渋皮栗のモンブランともちもち黒糖プリンのどちらにしようかと迷ったが、思い切って両方買うことにした。