終わりの続き

このようなアメリカの青く澄んだ空を観たのは久しぶりだった。だから、冒頭から引き込まれた。寂れた場所での何かを予感させる男2人の出会い。その時の顔が良い。前半のブロークバック・マウンテンの日々。ここで頂点に達した物語は、もう「終わり」を続けることしかできない。
20年間の経過とともに、映画の中の現実の意味は変化する。ブロークバック・マウンテンの荒々しい気候という現実は圧倒的で厳しいものだが、2人の男を包む暖かいものでもあった。しかし、寂れた牧場や町の現実は別々になった2人にとって厳しいものでしかない。年代が特定されているということから考えられることもあるだろう。
まあ、共感を覚える映画ではあったが、ちょっと時間も経ってしまったこともあり、これといって書くことを思いつかない。暇があったらもう一度観ようかな……