フラットな光

力を入れて撮っていると思われるシーンほど退屈なのは『ゼ・セル』のようだった。ところどころ面白いと思った要素も単発にとどまり、全体としては漫然としていた。シャーリーズ・セロンのセクシーな衣装が見られ、露出度も高いが、あまり魅力的に撮られているように思えなかった。オーウェル的な管理国家に遺伝子や記憶の問題が絡んでくる物語もそれほど広がらずに中途半端な感じで着地してしまった感があった。少し期待はずれ。せめてアクションが楽しめたら……