昭和ガメラについて

『小さき勇者たち〜ガメラ〜』に際して昭和ガメラを暇な時にちょっとずつビデオで観ていて、やっと『ジャイガー』までたどりついた。小学生ぐらいの時にガメラは一通りビデオで観ているはずだけど、一作目とギャオスぐらいしか記憶には残ってなかった。『バイラス』からアメリカ人らしき少年が登場するが、ビデオパッケージに書いているように向こうでの商業を見込んでのことなんだろうか。『ジャイガー』では大阪万博が背景にある。とりあえず昭和ガメラを制覇してから、まとまったことを書くつもり。
ついさきほどビデオにて『兵隊やくざ』を借りてきた。この後、田村高廣氏を偲んで観ようと思う。2003年の勝新映画祭とそれ以前の増村保造レトロスペクティヴで観ている(http://d.hatena.ne.jp/tido/20031124#p1)が、今回は田村高廣その人に注目して観てみよう。
「兵隊の話はもうごめんだって? 私も同感だ。20年経った今でもカーキ色を見るたびに胸くそが悪くなる……」という冒頭の田村高廣の語りを聞くだけで胸が躍る。良い声だ。新文芸座でこの映画を観ていたら何度も場内から爆笑が湧いたのを思い出す。軍隊で殴られた事はあるが殴ったことは1度もない、でも今日は殴ると言って勝新演じる大宮を懲罰のために竹刀で殴り、でも一発でやめて去ってゆく田村高廣はやっぱり素晴らしかった。