肩身の狭い時期

別に嫌いというわけじゃないけど、サッカーというものは少年野球を始めた頃からぼくの人生からこぼれ落ちてしまったようで、まったくといっていいほど興味が持てない。もちろん、同じ野球仲間の多くはサッカーも好きで、遊びでやったり話題にしたりしているのだが、自分でも気づかないうちにそういう仲間たちを裏切り者であるかのように思ってしまう癖が身に付いていたのだ。こればかりは原因が分からないのでどうしようもない。大学時代、先輩に誘われ、国立競技場かどこかで行われた日本代表とどこかの外国代表(それがどこかさえも思い出せない)との試合を観に連れていかれたが、終始興味をもっている振りをしようとするのに疲れてしまった。別に興味がないと言って断れば良かったのかもしれないが、あえてもしかしたら興味が出るかもしれないと一縷の望みにかけてみた。でもダメだったので、今後の人生においてもサッカーに興味をもつことはないだろう。
サッカーに詳しい人の日記を読んだりしてなるほどと最低限の現状を知るのが精一杯。こっちが無警戒でいると、まるで天気の話題のごとく自然にサッカーの話題が飛び出して来たりするので、最低限の情報を仕入れることは必要なのだ。これがこの種のテロリズムへの対策としてもっとも波風が立たなくて済む。職場がパチンコ&スロット関係で、ふだんは業界関係やパチ&スロの戦績の話題しか雑談にのぼらないのに、さすがに今はサッカーの話題が2〜3割ほど出てくるようだ。そんな時期に『実況パワフルメジャーリーグ』を買ってしまったから、テレビそっちのけでシーズンモードを毎日やり込んでしまっているし、そうでなくても、しつこく書き続けているが先日のストリップショーのことが頭から離れないのでサッカーに興味を向ける余裕がない。この時期はひっそりとゴミのように生きてやり過ごそうと思う。ストリップの話題を、まるでサッカーの話題であるかのように語れると問題ないのだが……