テレクラ実践(約5年ぶり)日記

コミュニケーション能力の向上のためテレクラに身を染めたのは19、20歳の頃だった。別にセックスが目的じゃなかったので実際に会うのはごく稀だったし、ほとんど週末の歌舞伎町に映画を観に行ったついでとして深夜にやっていたため、相手も暇つぶしの場合が多かった。今回は本当に久しぶりだった。数週間前に池袋のテレクラを訪れた時は深夜3時頃で、改正風適法のせいかどうだか知らないが、女の子からの電話の取り次ぎは深夜1時までという話だったから、渋谷の映画館を後にして池袋にて19時から実践。0時までのコース、4000円少々。
最初の30分は音沙汰がなかったが、その後の1時間ぐらいで3回コールが入ってきた。どうやら今はフロントが回すコールだけになったようだ。ぼくが通っていた時は、フロントからピンポイントに回してくれるコールとは別に、早い者勝ちのコールがあったため、受話器は常に外しておいて、指で受話器を置いているところにある出っ張りをおさえておいて、コールと共にすぐ指を離すという技が多少なりとも有効だった。
1回目のコールは「割り切りで」と最初に言われ、ぼくも「さっき入ったばっかりなんだけど」と言うと「じゃあ、悪いから他に回して」と言われ、それに従ってフロントに戻した。
しばらくして2回目。声を聴いて年上だと思った。この女性も「割り切りで」という話だったけど、もしかしてこの種のコールばっかりでスルーするだけで終わってしまうんじゃないかと思ったので、とりあえず割り切りを受け入れて話を続けた。お互いの特徴や趣味などを話しつつ、それなりに意気投合してきたので、じゃあ会おうかという話になった。割り切りの内容を具体的にしなければならない。しかも、相手は「実は友だちもいるんだけど……」と言う。「3人で、ってこと?」と訊き直すとそうだと言う。さすがにそんな余裕はない。一応「どれぐらい欲しいの?」と訊いてみると「2」だと言っていた。ひとり2万ということだろうか。丁重に断ってフロントに戻す。
3回目。今度は少し雑談した後、相手の方が本題に入り、「私、車がある人が希望なんだけど」と言って来たので終了。
それでだいたい21時前ぐらい。ここから沈黙。フロントで勧められたアダルトDVDにピンクでも活躍中の池田こずえが出演しているものがあったのでそれを眺めたり、ネットをやったりしながら時間をつぶし……ようやく4回目のコール。相手の最初の話題がちょうど「エンタの神様」にオリエンタルラジオが出てるけど、あの眼鏡かけてる方ってどこがいいのかわかんないんだけど、という話だったのでそれぐらいの時間だ。
この自称26歳の人妻(子供3人持ち)との話が結局2時間近く続き、あっという間に制限時間の0時10分前。終電もぎりぎりだし、延長したくないなと思ったら、向こうが切ってくれた。はっきり言ってストレス解消のはけ口にされてしまった。サバサバした性格の彼女は悩み相談とかする女友だちがいかに馬鹿げているかだとか、最近の子供を持つ母親の意識の低さだとか、子供の頃から会って来た変態男の遍歴(原宿のマクドナルドでオナニーをしていたおじさんの話だけ面白かった)だとかを一方的に語り、隙を見つけて話題の方向転換を図る質問をこっちからやってみても、力技で自分の話に持って行かれてしまうので、諦めて聞き役に徹した。様々なバリエーションの相づちをしているだけで疲れ果ててしまった。長電話は苦手である。
もう帰ろうと思った矢先、5回目のコールが。あと10分。展開次第で延長しようかと思ったけど、受話器から聞こえるアニメ声に萌えはしたが、話は盛り上がりそうになかったし、また一方的に話を聞かなければいけないのかと思ったら疲労が重くなったので、ごめんと言ってフロントに戻した。
そういうわけで盛り上がりにかける内容となってしまったけど、コールは一応入って来るみたいだし、ちょっと割高なインターネットカフェぐらいの気持ちなら悪くないと思われたので、近いうちに再び実践してみようと思う。