さらばみなし機

女子プロレスの開始時間がいつもより2時間半遅かったので、歌舞伎町で時間つぶし。ひとつはパチスロ。もうひとつはテレクラ。まず、パチスロから。
みなし機。パチスロの遊技機は保通協の型式試験を通過した後、各都道府県の検定を通さねばならない仕組みになっている。その検定公示から3年間が遊技機の設置期限である。つまり、それを過ぎるとホールはいかなる人気機種であっても撤去せざるをえない。「みなし機」とは、そういう理不尽な仕組みの中で、それでもゲーム性や完成度の高さによってニーズが高く、撤去を惜しまれた台に限って再認定を受けた台のことである。そして、古き良きみなし機の撤去期限が来たる6月20日というわけだ。だから、この数ヶ月の間に多くの名機たちが続々消えつつあった。ホールも商売である。ファンのためにみなし機をおいていても、結局は6月20日に一斉撤去しなくてはいけないため、入替えのための機械代もかさんでしまうのだ。ちょうど19、20日は大都技研の超注目台「秘宝伝」の導入日である。そういうわけで本日、みなし機設置店は、打ち納めを目的とした人々でごった返していた。
ぼくも歌舞伎町グリンピースにて何か打とうと思って、結局空き台がタイヨーボウリング(これはみなし機じゃないかも)のハマリ台しか見当たらず、これを5千円打ち、ようやくレギュラーボーナス。すべて飲まれてあっけなく終了。でも味わい深かった。シンプルな演出。香ばしいBGM。リール制御。出目。操作感。これからはゲーセンで打つしかない。理不尽なシステムだが、ひとつの時代の終わりとしてファンは決して忘れることなく、濃厚な記憶を引きずりながら5号機時代を受けとめるしかない。