池袋東口パチスロ事情

パチスロの客付きが低下している。例外もあるが、概して全体において言えるだろう。吉宗・北斗の2大巨頭の撤去が迫っているという問題に加え、P業界、ファン共に大きな期待を寄せていた秘宝伝の不発ぶりも痛い。もっとも、まだ導入から2日。ストックが貯まっていないという不利な条件も考えなければならない。しかし、そうはいっても、実際のところ押忍!番長の完成度には劣る。4.7号機の低い機械割のせいにはできない。むしろ、秘宝伝の方が高設定の機械割は高い。だが、ホールに足を運んだり、ネット上で見たりした限り、出玉感は不十分だし、あまり良い意見も出て来ていない。高設定の出玉力では群を抜いていたおそ松くん*1、キング・オブ・マウスの手痛い失敗に比べれば、さすが大都技研だという部分はこれから見えてくるのだろうか?
そんな中、ささやかな給料が入ったので久しぶりに実戦。いや、ちょくちょくパチスロ、パチンコを打ってはいたけど、常に金がない状態でしかも借金のある状態だったので、様子見程度に5号機やジャグラーを打つ程度だった。だけど、たまに4号機で連荘させたくて、ガセ札と分かっていながら高設定確定に惑わされて、雷蔵伝やら南国育ちやらに突っ込むこともあり、この2ヶ月ほどの収支は悲惨なことになっていた。給料の一部で借金を減らし、仕事の後、いざ池袋へ。
このところ新規店も登場したりする池袋であるが、どの店舗も順風満帆というわけではない。それどころか閑古鳥が鳴いている状況である。確かに昨今の機種の問題もあるけど、だいたいはホール運営の問題である。そういった店舗に行ってみるとよく分かる。しかし、ぼくが今日向ったのはその種のまずいホールである。
それには理由があった。まず人が少ない。ほぼ満席に近い客付き状況だと、優良店であっても、結局つかまされるのは低設定濃厚の台だし、周囲との競争意識で打たなくても良い台を打ってしまう場合がある。この場合の問題は己の心の弱さと言えなくもないが……。客離れがおきている店が必ずしも最悪なほどに低設定しかないというわけではない。
レガロというホールは新文芸座の近くに位置している。2ちゃんなどをのぞけば分かるが、評価は最悪。以前、このレガロは客離れの激しい状況を打開しようとして、某有名設定師(パチスロの設定配分を考える人。その存在自体が胡散臭いが、店の売り上げに直結する重要な役割である)を外部から招いて大イベントを打ったのだが、ストック切れなども報告され、結局状況の回復どころか、それ以後も閑古鳥が鳴き続けている状況だった。ちなみに、この店の近くにはTOYOという優良店があり、この店はイベントとなれば朝から大行列ができるし、設定の信頼度も高い。ぼくもよく利用する。さらにこの付近には様々なホールがひしめき合っている。いわゆる激戦区である。一部で悪名高い巨大チェーン店マルハンもある。やすだ9号店の吉宗はなくなる前に打ってみたい。特に火曜日。それらに比べるとレガロの状況は哀しいぐらいだ。
けれど、ぼくが何度か通っている限りではちゃんと設定は入っているし、それなりにイベントに趣向を凝らしたりしているようだ。ただし、店員のやる気のなさというか意識の低さは問題だが。コイン補給がかなり遅かったりする。でも、ちゃんと立ち回ればけっこう使える店なんじゃないかと思う。ある意味パラダイス店となり得る。なんとなくそんな認識をもっていたところ、業界フリーペーパーの「ぱっちGuu」がレガロの取材日として6月20日を指定していた。つまり、ここであからさまなガセをやれば、みんなが損をするばかりで誰も得しない。ということは期待できる! そんなわけでレガロに赴いたのだった。
大イベントにもかかわらずやはり客付きはひどい。新台で17時オープンの秘宝伝のみが満席。あとはむなしくパラパラとひと島に1〜3人がいるのみ。朝から1回転もしていない台も多い。これはお宝探し放題だな、と思いつつ、最初の1時間でまだ高設定の可能性がある台を打っているうちに……しまったと思うも後の祭。2万5千円ほど失っていた。給料日早々……今月も苦しい状況が続くのかと暗澹たる気持ちになってしまう。財布に残る3千円と相談しながら、どうすべきか手元に10枚足らずのコインを握ったままでしばし思考するも、このところあまりにも負け癖がついてしまったために、もうやけくそだという感情の高ぶりがせり上がって来たのだった。
とりあえず10枚の中途半端なコインは手近なニューパルサーで処理しようとして、一応ボーナス絵柄を狙ってみたけど揃うはずもなく、最後の1枚がけでまさかとは思いつつカエルを中段に狙うとテンパイして、なんと揃った! このBIGの後、100GほどでREGを引いたまでは良いが、すべて飲まれそうになったので、素早くコインを手に握って(この店ではコイン持ち移動は禁止である)今までずいぶん世話になった北斗に移動。なんとなく引けそうな気がした。そしてようやく運がめぐってきた。
448G 9連(280Gぐらいからスタート)
115G 9連
42G  4連
103G 3連(この辺りでもしかして6と思い始める)
30G  3連
111G 2連
620G 4連(小役がストップ。やっぱり6じゃなかった……)
348Gヤメ
久しぶりにドル箱を使った気がする。2600枚ほどでなんとか今日の負債を取り戻し、さらにプラス2万5千ほど。胃がきりきりと痛む勝負だった。運で勝ったのを自覚しているので、調子に乗らずに済むだろう。店のイベントはというと……微妙な感じだったなぁ。確かにところどころで爆裂している台はあったけど、他の台の稼働が悪すぎて正直なところよくわからない。「ぱっちGuu」の取材班が19時か20時ぐらいにやって来て写真を撮っていたけど、なんかむなしかったなぁ。どんなふうに誌面に載せるんだろうか。学ランに身を包んだ男性2人とセクシーなコンパニオン1人とホールのスタッフを合わせると、客の数とあまり変わらなかったような気がする。秘宝伝の島だけは熱かったようだが、帰りにデータを見るとかなり寒かった。ストックのせいか、設定のせいか、機械自体の性能か……

*1:おそ松くんは万枚製造機という特性ゆえにそれなりに歓迎されたけど、結局6が入らないなら打つ気がしないし、ゲーム性はひどいと思う。